放デイスタッフとして親子にどう関わるべきか?

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631-1 突然悲しくなって泣いてしまう男の子

放デイの児発管をなさっているNさんからご相談をいただきました。

ADHDで服薬中の小4の男の子が「理由もわからず突然悲しくなって泣いてしまう」とのこと。

  • お子さんは、いろいろなことを「頑張りたい」と言っている。
  • Nさんは、お子さんの頑張りがストレスになっているのではないかと感じ、親御さんにハードルを下げることを提案した。
  • 親御さんは、本人が頑張りたいと言うのだからハードルを下げる必要はないのでは、と、Nさんの提案には納得していない様子。

こうした三者の状況です(詳しい情報はだいぶ省略しています)。

Nさんが表現されたお子さんのご様子を見る限りでは、お子さんは強いストレスを抱えているのではないかとわたしも感じました。
お子さんは、周囲の人々の期待に応えようとして、一生懸命に頑張っているのかもしれないな、と。

631-2 親子の間に立てる立場としてどうふるまうか

ところで、親御さんのほうでは、お子さんのストレスをそれほど大きくは捉えていないご様子です。

親御さんにとっては努力が当たり前でお子さんへの期待値が高いのか、ご自宅ではお子さんはリラックスできていてそれほどの問題行動が出ないのか、逆に緊張していて心の内側を隠しているのか。

状況はわかりませんが、学校や施設で見せる姿と家庭で見せる姿とが大きく異なるお子さんは珍しくありません。

もしかしたら男の子は、Nさんの受容的な雰囲気に安心して、放デイにいる時は自分の心の奥にあるものを少し解放することができているのかもしれませんね。

もしもわたしがNさんの立場なら、デイにいる時はどんな自分でもさらけ出して良いということを、言葉で・態度で・空気感で、徹底的に男の子に伝えていくと思います。

男の子が心を預けてくれるくらいの信頼関係を築きたいなと思います。

親御さんに対しては、親御さんの価値観や行動を変えようとはせず、放デイでのお子さんの様子を報告するだけにとどめると思います。

そして時々、ご家庭でのお子さんのご様子を伺ってみたり、お仕事についての雑談をしたりして、親御さんの育児観や人生観につながるヒントをキャッチしようとすると思います。

631-3 変えようとせず、見守るだけで価値がある

そうするうちに、少しずつ状況が変わってくると思います。

お子さんも親御さんも、人に言えない胸のうちをポロッと漏らしてくれる時があるかもしれません。

仮にそうならなかったとしても、Nさんのような立場で関わってくれる人がいるだけで、親子さんにとって大きな支えになると思います。

Nさんのような立場にいると、男の子のストレスを減らしてあげたいと感じることもあるだろうと思うのですが、親子のあり方は表面に見えているよりももう少し複雑です。

せめて、放デイにいる数時間だけは、男の子が息抜きできたり、頑張らなくても自分を受け入れてもらえると感じられたりすれば、それだけで素晴らしい価値があります。

きっといつか、男の子自身が、自分の足で自分の人生を歩き出す時が来ます。

その時まで「相手を信頼して見守る」のが、大人の役割なのかな、などと思っています。


本日は以上です。
次回の配信は6/6(月)です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。

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この記事を書いた人

楽しい療育の三輪堂 主宰

身体の原理原則で、育児も人生ももっと面白く。

ふとしたきっかけでゼロから独学で療育を学び、療育の知恵はあらゆる人に当てはまる人生の知恵であると確信。従来の療育知識に整体・武学体術・エッセンシャルオイル等を取り入れ、身体の原理原則にもとづいて無理なく心身を活かす道を提案中。日常生活のすべてが学びになり、よりよく生きるヒントに変わる生き方を実践しています。

活動フィールドは、情報発信・執筆・オンライン療育相談・身体と心のつながりを深めるセミナー・エッセンシャルオイルと整体を組み合わせたケア・志を発信する媒体作成など。

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