621-1 ▼ 大切に寝かせてあるもの
前回は、その方が大切にしているもの・大切だからこそ奥底に秘めているものに関わることほど、悩みが深くなるものらしい、と書きました。
深いところに大切に寝かせてあるものには、自分でもそう簡単に触れることはできませんし、誰かに触れられるのも抵抗がありますよね。
わたし自身も、そうした大切なものに抵触するような出来事が起こると、とっさに抵抗・拒否したり、無意識のうちに情報を上書きしたり、自分を取り繕ったりして、真正面から向き合うことを避けてきました。
621-2 ▼ 言語アプローチと身体アプローチ
人にもよるかもしれませんが、こうした奥深いところには、言語でアプローチしようとすると、居心地の悪い過剰な刺激を受けることが多いように思います。
一方で、身体からアプローチすると、絡まり合ったものが勝手にほどけていきます。
療育のご相談には実にさまざまな内容がありますが、大部分は、ネットや書籍に載っている情報から解決のヒントが得られるものです。(情報の取捨選択がちょっと難しいところもあるので、不慣れな方は専門家に相談されたほうが早くて正確だと思います)
でも、人の奥底に根差した「何か」によって生まれている悩みは、そうはいきません。
前回も、「同じトラブルについて、Aさんは深く悩む一方、Bさんはそんなに気にしないことがある」と書きました。
この場合、Bさんはネットで調べた情報で問題解決できるかもしれませんが、Aさんは、表面的な課題だけ解決しようとしても、全く納得がいかずに終わるでしょう。
621-3 ▼ 言葉では触れられないものにアプローチする
そういうときは、うかつに言語で触れると、反発や回避の反応が出ることもあります。
ぜひ、身体からのアプローチを試してみてください。
今までの自分の考え方からは全くかけ離れたところから、ふっと何かが見えてきて、気づいたら何かが変わっています。
その変化は、自分が意図したものではないかもしれません。
ある部分を何とかしたくて身体にアプローチしたけれど、実際には別の部分に影響が出た、ということもあるかもしれません。
(言語のアプローチでは比較的「狙ったところに答えを出す」ことがしやすいですが、身体アプローチはそうではないところに特性があるようです。)
でも、それこそが、今のあなたにとって本当に必要な変化で、あなたの「奥底に根差した何か」だったのだと思います。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
身体からのメッセージを受け取る
心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします