556-1 ▼ 将来の進学先を踏まえて今の進路を決める
ここ数回、公立小中学校の進学先を決めるための観点をご紹介しています。
今回は、「将来の進学先を踏まえて今の進路を決める」ことについて書いてみます。
556-2 ▼ 現時点で無理をすることの是非
親御さんが中学校で特別支援学級を選ぶことをためらわれる大きな理由の一つが、「受験」です。
支援学級では内申点がつかないため、公立高校の受験がしにくいという現状があります。
受験時に内申を問わない学校もありますが、一般的な全日制の高校に通いたい場合には、中学校は通常級に在籍していたほうが、選択肢は広がります。
同時に、将来の高校進学のことだけを目的に中学を選択するのは、やはり慎重に考えたいところです。
身体の原理原則には、非常にはっきりした現象があります。
- いま動いている波に乗って身体を動かしていくと、自分でも思いがけないほどの身体本来の力が発揮される。
- いま動いていないところを無理に動かすと、身体本来の力を発揮できず、苦痛にすらつながる。
進路決定においても、現時点でお子さんが無理をしなければついていけない環境を選ぶと、身体本来の力を発揮できない可能性があります。
万が一にも不適応を起こした場合、逆に進学の可能性が狭まったり、健やかな生活の土台が揺らいだりするかもしれません。
556-3 ▼ 自分にとって居心地の良いありかたとは
社会が機能するためには、ある程度の枠組みが必要です。
ただしそれは個人の身体のペースに合致するとは限りません。
小学校の6年間、中学校の3年間という枠組みに、微調整程度の努力でついていける子供たちもいれば、必死に努力してもついていくのが難しい子供たちもいます。
社会の側も、より柔軟な選択肢を持てるよう、努力を続けています。
高校進学についても、よりその人の本質や特性を活かした学び方のできる学校も増えてきています。
社会の枠組みに身体を押し込むだけでなく、身体のありたいように動くだけでもなく、その中間のどこかに、自分にとって居心地の良いありかたがないだろうか?
進路の決定には、現状の社会のリソースと自分自身のありかたの、ちょうど良いポジショニングを探っていく目を持ちたいものです。
もし、選択にお手伝いが必要なら、どうぞ三輪堂のバランスセッションにお越しください。
ご自身の信念で選んだ道ならば、それがいずれの方向であれ、必ず先が開けるものと思います。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
身体からのメッセージを受け取る
心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします