こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、159通目です。
159-1 ▼ つながりの良いご家庭がしっかり持っているもの
昨日は、選ぶこと、決めること、そのやり方やプロセス、そのすべてに自分が表われるという話をさせていただきました。
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なんとなく、
人が良いと言っているから、
みんながそうするから自分も、
惰性で、
いつもこうやっているから、
変えるのが面倒だから、
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そういう選び方・決め方も、もちろんあって良いとは思うのですが、そうやってなんとなく物事を選んで、それがもし心身が本当に求めているところとずれていたとすると、そのずれが積もり積もって、「つながりの悪さ」が拡大していきます。
療育がうまくいくご家庭とそうでないご家庭の違いがどこにあるのかを探り続けて、三輪堂がたどりついたのは「つながりの良さ・悪さ」という評価軸だ、という話を146通目あたりでお伝えしましたが、
つながりの良いご家庭は、ほぼ例外なく、「選ぶ」「決める」の軸がしっかりしています。
159-2 ▼ つながりが良いと、結果として入ってくる
「選ぶ」「決める」の軸があると、「何をいつ手放すか」の判断も迷いが少ないです。
「手放す」「アウトプット・インプット」については、147通目以降で書いてきました。
より良く、より面白く生きていくためには、まずアウトプットする、出口を設定する、手放す。そうすると、自分にとって必要なものが入ってくる。そんな話でした。
実際、つながりの良い人たちは、不思議と、何かに困ったらどこからか入ってくるというエピソードをお持ちのことが多いのです。お金、人、仕事、ご縁などなど、入ってくるものはその時々でさまざまですが、こういった方たちは
「大体なんとかなるから、そんなに心配していません」
という感じのことを異口同音におっしゃるのですね。
これも、うわべだけ見ていると、「ほしいものはいつでも入ってくる」といった夢のような話に聞こえかねませんが、そんなことはあるわけがないので、この方たちは、何を手放すかをしっかり選んで実際に行動できるから、本当に必要なものが次に入ってきやすいということなのだろうと思います。
159-3 ▼ すべてのヒントが眠っているのが
療育がうまくいくお宅とそうでないお宅があるんだな、
療育相談って最後はいつも人生相談になるな、
療育がうまくいくにはどうしたらいいのかな、
2011年に三輪堂の活動を始めて以来、そんな思いをスタート地点にして考え続けたら、結果としてこんな、「つながり」「手放す」「決める・選ぶ」といった、漠然としてつかみどころのないテーマにたどりつきました。
真冬でも長袖の服を選べない子には、感覚過敏の方向からも働きかけられるし、構造化もできる、応用行動分析の手法も使えるだろうと思います。でも、これは、抽象度が高いか低いかの違いだけで、長袖を選べない子と、なんとなくパンプスを履いて歩く大人と、どちらも結局は同じことを表現しているのだと思うのです。
そのすべてを貫いているのが身体の原理原則です。
わたしたちの誰もが、一人につき一つずつ与えられているこの身体です。
「療育がうまくいく」ことは、実は比較的簡単です。
でも、もっと深いところ、もっと抽象度の高いところからアプローチしていけば、「療育も人生もどちらもうまくいく」ところに到達できて、そのヒントが眠っているのが
【身体】
です。
明日以降はそのあたりに触れていきますね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。