456-1 ▼ 良い/悪いという概念
「良い」「悪い」という概念があります。
「あの子は大人の言うことをよく聞く、良い子だ」
「わたしは膝が悪いので雨の日は痛む」
といったように、日常生活の中で当たり前のように「良い」「悪い」という言葉や概念を使っていると思います。
ところで、この「良い」「悪い」は、一体何の基準をもって決定されているのでしょうか。
456-2 ▼ 身体の原理原則には良いも悪いもない
身体の原理原則から見ると、心身の状態には良いも悪いもありません。
たとえば肩が凝っているとか、腰が痛いとかといった状態は、一般的には「悪い」と定義されることが多いですね。
確かに、凝りや痛みだけを捉えると、消えた方がありがたい、早く改善したいと思われるかもしれません。
でも、その凝りや痛みは、言ってみれば洗濯物に畳みじわが寄るのと同じこと。
あなたの日々の生活の中で身体の中に起こった無理を吸収してくれたものが、凝りや痛みとして表に出ているようなものです。
456-3 ▼ それがあるおかげで成立している何か
そう考えると、凝りや痛みは「悪い」ものではなく、それがあるおかげで今の自分の生活が成立している、必要なものとして見えてきませんか。
育児・療育にも、この考え方は当てはまります。
もしご家庭の育児や療育に、何か「悪い」物事、改善したほうが良いと思われる物事が起きたならば、
【それがあるおかげでどんな無理が吸収できているのだろうか】
と考えてみてください。
ただ悪いものとして排除しようとするのとは一味違う、物事の姿が見えてくるのではないかと思います。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。