455-1 ▼ 育児療育が息苦しい理由の一つ
育児療育で親御さんが息苦しくなってしまう理由の一つに、すべての役割をお一人で担おうとしていることがあるように思います。
たとえば担任の先生から電話がかかってきて、「学校でこんなことがあったのでこのように指導しました、ご家庭でもよくお話してあげてください」などとお話があったとします。
すると保護者としては恐縮して先生にお詫びし、学校から帰ってくるお子さんを待ち構えて小言を言ったりします。
お子さんからすれば、学校でも家でも同じことで注意されて、息をつく暇もありません。
親御さんからすれば、不機嫌そうな我が子の様子を見てますます指導が加速し、失望やイライラが募ることになります。
455-2 ▼ 人には役割分担がある
こういうときは、役割分担を意識してみましょう。
身体の各部位にそれぞれの役割があるのと同様に、集団における人には役割があります。
あなたの周囲の人間関係でも、この人はいつも話を聞いてくれる、この人はいつもアドバイスをくれる、この人はいつも場を和ませてくれる、などと、いつもその人が自然に取っている立ち位置があると思います。
常に同じ立ち位置を取るわけでもなく、集団の構成要因や、その時その場のタイミングによっても違う役割を担ったりもします。
お子さんを囲む人間関係にも同様の役割があります。
担任の先生が指導する立場、養護の先生が受容の立場、校長先生が遠くから見守る立場、お友達のAさんは励まし合う立場、Bさんはウマの合わない天敵のような立場、Cさんは競い合う立場・・・ といったように。
455-3 ▼ 世界を支え合うチームとして
関わり方は、外の世界と自宅でも違います。
特に発達に特性のあるお子さんは、外の世界で感覚をフル回転して必死に頑張っていて、家に帰るともうグッタリ、ということも。
グッタリのあまり、全くやる気がないように見えたり、グッタリがイライラや乱暴な言動に転じてひどく行動が乱れているように見えたりもします。
親御さんからすると、ご家庭でのお子さんの姿ばかりが目に入って、それ以外の場面での様子は見えにくいものですが、お子さんにとっては学校も家庭もすべて含めての世界です。
親御さんも学校もお互いに連携をとって、子供さんの世界の一部を支え合う気持ちで関わっていけたら理想的です。
育児療育に関してどうにも心が重いことがある場合は、ぜひ一度、関係する大人たち同士で相談し合ってみてはと思います。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
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