406-1 ▼ うまく話す/聞くことができると身体が整う
育児療育に悩む方は大勢おられます。
多かれ少なかれみんな何かしら悩んでいると言って過言ではないと思います。
そういったお悩みについて、「相談を聞く側」の方がおられると思います。
園や学校の先生、施設の職員さん、心理職の方、自治体の窓口にお勤めの方など、、、
仲の良い親御さん同士でお話する中でお互いに相談がこぼれ出るということもあるかもしれませんね。
このように誰もが自然に行っている「話をする/聞く」という行為ですが、この「話を聞く」ということは、ものすごく奥が深いことだと思っています。
誰かに話を聞いてもらってスッキリする、心が軽くなる、肩の荷が下りる、ちょっと楽になる、やる気が出る、といった影響を感じたことがある方もおられるでしょう。
それは身体の原理原則から見ても本当にその通りで、話し手と聞き手がうまく話す/聞くことができると、それだけでお互いに身体が整います。
身体を整えることまで意識して話を聞いている人は少ないと思いますが、いわゆる聞き上手と言われる方は、無意識にそういうことをやっていることがありますね。
406-2 ▼ ただ聞く
身体が整うところまで視野に入れて「話を聞く」にはどうすればいいかというと、それはとてもシンプルなことです。
「ただ聞く」
それだけです。
よく「傾聴する」という技術が言われます。
傾聴の技術においては、「受容と共感」とか、「耳できく、目できく、心できく」とか、いろいろな方策が説明されます。
でも、「受容しよう」「共感しよう」とか、「よし、目と心でお話をきこう」とかと頭で考えたからといって、なかなかその通りに「目と心で話をきく」ことができる人も少ないのですよね。
前述の「ただ聞く」ことは、いわゆる「傾聴」に近い効果をもたらします。
「傾聴しようと思って意識しながら聞く」より、「ただ聞く」のほうが、素直に相手に近づけるような気がしております。
406-3 ▼ ただ聞くためのコツ
「ただ聞く」のコツはいくつもありますが、今回は誰にでも取り組みやすい一歩をご紹介します。
それは
「自分の意見を言おうとしないこと」。
話を聞くときには、多くの人は自然と「この人の話を受けて自分は何を言おうか」ということを考えながら話を聞いているものです。
確かに、スムーズに会話をやりとりするためにはその聞き方がとても重要なのですが、「ただ聞く」ときには、思い切って(次に何を言おうかな)の発想は手放してみてください。
自分が何を話そうか、という思考はせず、相手の姿の中に自分の姿を見るつもりで、じっと頷きながらただ相手の話を聞いてみてください。
それだけで、ずいぶん状況が変わるはずですよ(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
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