うちの坊主が、保育園で「紙粘土でクッキー作り」の活動をしてきました。

 

ほとんどの子供たちは、先生が作ったお手本通りにクッキーを作っていました。

cookies

うまいへたはあっても、お手本を模したことはちゃんとわかります。みんなかわいく美味しそうにできていました(*^^*)

 

一方、うちの坊主が作ったのは、「ロケットクッキー」。

rocketcookie

大好きなH2Aロケットを作っちゃったみたいです。
ロケットクッキー、と本人は言っていましたが、「クッキー」は明らかに後付けで、工作をしている最中はロケットを作っている気持ちでしかなかったのは間違いありません。orz

お友達の中には、坊主のロケットをお手本にしてしまった子もいるようで、「ロケットクッキー」は他にもありました。
先生のお手本が1セットしかなかったので、席が遠い子には見えづらかったのでしょうね。
お友達のものと比べると坊主のロケットクッキーはなかなか完成度が高く、こんなところにもオリジナルの強さが出るものだなあと妙に感心しました。

 

ちなみに、H2Aロケットってこういうものです。

h2arocket

※画像はJAXAサイトより引用

長いロケット本体と、足元の2つのブースターが特徴的です。
どうですか、坊主のロケットクッキーはなかなかよくできているでしょう(笑)

 

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夫は、クッキーを作る時間にはちゃんとクッキーを作れるようになってほしい、と言います。
私もそういう気持ちはゼロではありません。
でも、好きなものに全力で突き進む(そして周りが見えなくなる)坊主のやり方を、むしろ励ましてやりたいと思います。

 

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私自身も学校時代はそういう子供でした。
集中しすぎて周りが見えなくなり、空気が読めず、コミュニケーションの取り方が下手すぎて、なかなか苦労しました。
友達もほとんどおらず、陰口を叩かれることはしょっちゅう。いじめられることもありました。これは私自身にも責任があります。友達の気持ちを考えずにふるまうことが多かったからです(と、今ならわかります)。

私は勉強だけはよくできたので、これが幸いしました。「あいつは頭がいいから変なんだ」という妙な理屈(笑)に守られ、極端にいじめられずに、放っておいてもらうことができました(無視されていただけとも言います 笑)。
そのおかげで、なんとか学校生活を続けることができました。

 

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日本の学校、特に小学校・中学校では、変わっていること、集団生活になじめないことに対して、風当たりが極端に強くなりがちですね。
でも、集団生活をうまくやっていくことを目指すあまりに個性が消され、せっかくのトガった良さが丸められてしまうのは、非常に残念だと思います。

 

旗を立てれば、当然、風当たりが強くなりますよね。目立つことをやっている人はいじめられることも増えるわけです。
私が苦労したように、息子もこのまま行けば相当苦労するだろうなと思います。それでも私はこのまま、彼の「育つ力」を信頼して見守るつもりです。

 

私が暗黒の(笑)学校時代を乗り越えられたのは、母の存在があったからです。
母は私の支えでした。

 

私の母がしたことはたった一つです。
母は「何もしなかった」のです。

 

おそらく母にも、私が「ふつうの子らしくない」ことを不安に思うことはあったでしょうが、それでも何もせず、何をしろとも何をするなとも言わず、ただじっとそこにいて、見守っていてくれました。
家庭で安心して自分をさらけ出せるようにしてくれました。

 

自分が母親になってみて思うのは「何もしないこと」がどれほど難しいかということです。
集団から浮いていたり目立っていたりする子ならなおさら、つい手や口を出したくなります。
でも、「育つ力」を引き出すには、その子のタイミングをじっと待ちながら、後方支援に徹するくらいが丁度いいのです。

 

私がこれからするべきことは、息子にちゃんとクッキーを作らせることではなく、息子がやりたいと思ったことを励まし見守ることです。
現実的にはさらに、自由さの中でも人を傷つけたり攻撃したりしないように導くこと、可能なら適度に社会生活についていく力を身につけさせること、、、まあこんな感じでこの子と歩いていくのかな、と思っているところです。

 

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学校生活では、子供たちは、運動ができるとか勉強ができるとか、顔がかわいいとか、先生の言うことをよくきくとかといった、ごくごく限られた視点からのみ、評価されます。
でもそんな評価視点は、学校生活の中でしか適用されません。
広い社会に出てしまえば、そんな評価、風に吹かれるティッシュみたいなもんです。

 

今、学校生活で悩んでいる子供たちに、声を大にして伝えたい。
あなたたちはティッシュに巻きつかれて悩んでいるのですよと。
その気になればこんなティッシュなんて、簡単につかんで破って放り捨てることができるのですよと。

 

社会に出れば、行動が少しくらい変わっていたって、仕事の実績がその人の評価になります。人は、才能には敬意を払ってくれるものです。才能があって仕事ができる人は、変わっていても問題にされません。むしろ変わっていることが高く評価されることすらあります。
私の周囲にも、めちゃくちゃ仕事のできるめちゃくちゃ変な人がいっぱいいます。

長い人生を考えれば、個性やトガりを消して学校生活をうまく送ろうとするのは本末転倒で、たとえ学校生活で苦労しようとも、個性やトガりを、その子の「育つ力」に沿って、育て続けるべきです。それこそが、人間として本当にこの世を生きるということだと思っています。
(トガっててもうまく生活できる学校であることが本当の理想ですがね!)

 

私は坊主の行動を、「クッキーを作れなかった」と叱るのではなく、「ロケットを作れた」と称えたい。
この世界を変えていくのは、旗を立てる人間です。今は、旗を立てることができる人のもとに、賛同者が集まる時代です。
高い空に上がっている旗が強風に吹かれるように、旗を立てる人は苦労します。そこで旗を立てるのをやめるか、続けるかは、本人の自由です。それを支えるのが、両親や家族や先生のような、周囲の大人たちの役目だと思います。

私はいじめられた過去や辛かった学校時代を全く後悔していません。あの時があるから今の私があると感謝しています。
人は誰でも、自分の足で人生の山や谷を乗り越えながら、すべてを自分の糧にして、生きていくものなのでしょう。
私の子供たちにも、自分の魂が生きたがっているように生きてほしいと心から願います。

 

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坊主!そのまま安心して、自分のやりたいように、旗を立て続けなさい。
風に轟々と吹かれて、広い世界へ旅立っておゆきなさい。
カアチャンはいつでも、あなたの後ろで見守っていますからね。

 

この記事を読まれているあなたやあなたのお子さんも、もしかしたら、学校生活や世間の逆風に苦しんでおられるのかもしれません。
忘れないでください、旗を立てる人間は辛い思いをするのだということを。辛くても、自分の「育つ力」を消さないであげてください。あなた自身を、あなたのお子さんを、心の底から信頼してあげてください。
人生は厳しい。でも、こんなにも愛にあふれた、面白いところです。あなたが旗を立て続ければ、いつかきっと賛同者が集まり、より良い世界に向けて進むチームになっていきます。そのための現実的な方法もたくさんあります。私自身がそうやって生きてきました。どうか負けないで!

 

あなたとあなたのお子さんが、自分の「育つ力」を最大限に引き出し、才能を発揮して、輝きながら歩いていかれますようにと、心の底からお祈りしています。