こんにちは。
三輪堂の瀧本三輪子です。

今回は、コミュニケーションについて書いてみます。

 

育児・療育は、お子さんと保護者、お子さんと指導者、保護者と指導者、関係者と周囲の方、など、無数のコミュニケーションの積み重ねで成り立っています。

 

コミュニケーションとは「伝えること」だと、多くの方が思っています。
ところが、実際は、コミュニケーションとは「伝わらないこと」と言った方が正しいのです。

 

コミュニケーションの本質は「誤解」です。
誤解の存在しない、相手に100%伝わるコミュニケーションというものは存在しません。

 

育児・療育というコミュニケーションがうまくいかない時、わたしたちは無意識に相手や自分を責めがちです。
それは、コミュニケーションはうまくいってしかるべし、という期待があるからです。
コミュニケーションの定義が「伝えること」だと思っていると、コミュニケーションとはいかにも「うまく伝わるもの」のように思えてしまいます。

 

が、コミュニケーションは「誤解」です。
どんなにうまく伝わったと思っていても、また、思ったように伝わらなかったとしても、所詮は誤解です。
コミュニケーションが伝わったか、伝わらなかったは、「良い誤解」と「悪い誤解」の差でしかないのです。

コミュニケーションを行う時にわたしたちが目指すべきことは、できるだけ「良い誤解」をすることです。
自分でも良い誤解をし、相手にも良い誤解をしてもらえるように努力することです。

 

良い誤解をするとは、こういうことです。
仮に、相手が何か不愉快なことを言ったとして、
「なんであんな言い方しかできないんだろう」
と腹を立てるのではなく、

「今日はたまたま機嫌が悪かったのかも」
「仕事で(学校で)うまくいかないことがあったのかも」
「本人に悪気はないのかも」
と、良い方向に受け取ってあげるということです。

 

もちろん、単純にその相手がイヤなヤツだという可能性はあります。
相手は悪意をぶつけてきたのであって、それを良い方向に受け取ったのはこちらの勘違いかもしれません。

 

それでも、温かいコミュニケーションは、良い誤解からしか生まれません。
あの人は話しやすい、
あの人にはつい話を聞いてもらいたくなる、
あの人と話した後は心が軽くなる、
そんなコミュニケーションを生み出せる人とは、良い誤解をし続けている人のことです。

 

そして、育児・療育とは、温かいコミュニケーションが何より大切な場です。

残念ながら育児・療育では、コミュニケーションが「悪い誤解」に傾くことがよく起こります。
一人ひとりの思いが熱く、真剣で、必死だからこそです。

あなたも、もしかしたら、お子さん・ご家族・先生・ご近所の方などなどに対して、療育・育児に関するコミュニケーションの悩みをお持ちかもしれません。
相手の言葉や態度に不愉快な思いをさせられ、なんと理解のない人だろうと腹を立て、分かり合えないことに無力感をお持ちかもしれません。

 

そんな時は、まず、自分が「良い誤解」をしてみるところから、スタートしてみてはいかがでしょうか。
良い誤解を一つずつ積み重ねていくことで、水面に少しずつ波紋が伝わっていくように、物事が少しずつ変わっていきますよ。

あなたにとってピンと来るところだけ、必要なメッセージだと思って受け取ってくださいね。

 

それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。