小学校時代、ほとんど不登校だったNさん。
中学に入ってから心機一転、登校を開始していたのですが、
新学期最初の週明けの月曜日、欠席しました。
お母さんによると、特に理由も言わなかったそうです。
火曜日には学校に行き、クラスメイトに
「昨日は家の都合で休んだ」
と言ったそうです。
実際はそれは嘘なのですが、そんなふうに言っておきたかったNさんの気持ちもわかる気がします。
完璧主義で、自分の気持ちをなかなか言葉にしないNさん。
理想の自分と実際の自分との乖離に悩んでいるのかな、と思われる節もしばしばあります。
思春期に入ったこともあり、今後はますます、自分の心の内側から出てこられなくなることも増えるかもしれません。
でも、それでも大丈夫。
言葉で自分の心を鎧えるなら、その鎧を取り外すことも必ずできます。
難しく感じるかもしれないけれど、ご本人の意思さえあればOK!
そのためには、まずは思う存分に「鎧うことを堪能する」ことも大切です。
自分が満足するまでやり切れば、身体は自然に反対側に振れて、自分の願い方向に進んでいってくれますから。
Nさんの旅路に幸あれと祈ります。
不登校だったNさんがついた小さな嘘。
