326-1 ▼ マイペースな子
時々、すてきにマイペースな子がいます(^ ^)
靴を履くにも着替えをするにものんびりで、周囲の子が全員着替え終わって外に遊びに行って、自分だけ教室に残っているのに、何も気にしません。
みんなから遅れているから急がなくちゃ、と焦るわけでもないのです。
先生に急かされても、ゆったりのんびりです。
時間内に終わらせるべき課題が終わらなくても、焦るでもなく、落ち込むでもありません。
このタイプのお子さんは、身辺自立ができていないとか、手の動かし方に苦手があってどうしても靴を履くのが遅くなってしまうとか、そういうこととはちょっと違う世界にいる可能性があります。
(もちろんそういう苦手さを併せ持っているお子さんもいますので、その場合は身辺自立や手指の練習もできると良いですね。)
326-2 ▼ 見ているものが違う
こういう方は、周囲の人たちと比べて、身体で捉えているもの、見ているものが全然違うのだ、と受け取ってあげましょう。
たとえて言うなら、他の人が前を見て徒競走をしているのに、その方だけは後ろを見てブランコをこいでいるようなものです。
今は徒競走の時間だから、走らなくちゃダメでしょ!と周りからは見えるのですが、ご本人にとっては、徒競走なんて意味がわからないのです。
ブランコに乗って周囲の景色が前に後ろに移り変わっていくのを感じているほうが心地良いのです。
ところで、こういったタイプの方は、(ご想像がつくと思いますが、)現代社会の流れについていくのにはちょっと苦労します。
全てが時間で区切られる学校のような社会では、残念ながら「ついていけない」「できない」というレッテルを貼られてしまうこともあるでしょう。
わたしは個人的には、ご本人の悠々とした時間の流れをともに歩きたいと思うのですが、社会の中で生きていくためには、もう少し早いペースで対応することもできたほうが、スムーズではあります。
326-3 ▼ 「前」の支援
社会で上手に行動できるようにするにはどうすればいいかは個々の状況による部分も大きく、なかなか一般化してお伝えするのは難しいのですが、一つ言えることは、「前」の支援を強めてあげるということかと思います。
たとえば学校では、座席は一番「前」に座ります。
(後方の席にいると、授業は耳を素通りする可能性が高いでしょう。)
また、学校での時間は「前(未来)」に向かって進んでいることを伝えるために、時計や、単純化した時間割表を手元に置いて、次の一歩は何をすればいいかを具体的に明示します。
二歩・三歩先のことではなく、「次の一歩」からです。
何より大切なのは、こういうタイプの方は「学校についていけない」のではなく、「その方の世界を生きている」ことを尊重するということだと思っています。
その方の視点、その方の道のりは、他の人とはちょっと違うかもしれないけれど、この世の中に間違いなく必要なものだからです。
周囲で見守る方は、長い時間軸で、その方の在り方を応援してあげていただきたいなと思います(^ ^)
「前」の支援って何??もっと知りたい、という場合は、体感ワークなどをまじえて、より個別具体的なアドバイスをお送りすることもできますので、ご関心がおありの方はお問い合わせくださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
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