833-1 AIの今は「間違うフェーズ」
最近、文章生成AIが話題ですね。
一番有名(かな?)な chatGPT をはじめ、各社がさまざまな特色のあるAIを生み出し続けています。
その中のひとつに、日本の会社が作った「Catchy」というAIライティングツールがあります。
創業社長の対談を聞いてきたのですが、お話の中に興味深い一言がありました。
それは、今のAIは「間違うフェーズ」なのだということです。
たとえば、二足歩行ロボットを開発するときには、転ばないことを目指すのではなく、むしろ積極的に転ぶデータを収集するのだそうです。
転んだときに、なぜ転ぶのかを追求することで、転ばないロボットを作れるようになっていきました。
833-2 間違うことを許容しないと・・・
AIも同様に、間違ったときにこそ発展のチャンスがあります。
たとえば某国では、天安門での例の出来事についてAIに尋ねようとすると、エラーになったり、大本営発表のような公式な回答のみが返されたりするのだそうです。
こうした例を引いて、間違うことを許容しない国(のAI)は衰退していくだろう、とおっしゃっていたのが印象的でした。
人が育つこと、育っていくことについても、全く同じことが言えるなあと思ったことです。
人は正解を求めたがりますが、身体の原理原則から見ると、正解は探しても見つかりません。
でも、不正解ならば見つかります。
たとえばバットでボールを打つとき、お互いに運動する力学の中で、バットの重心とボールの重心がピッタリと合った一点を打つのが理想的(=正解)なわけですが、その一点を毎回必ず打つことができる人はまずいないでしょう。
833-3 間違うことの先にあるもの
でも、空振りとか、かするだけとか、ポテンヒットとかは、かなりの高確率で輩出できますよね。
すなわち、不正解は見つけやすいのです。
身体の原理原則では、わざと間違えて不正解をたくさん体験してから不正解を手放すと、自然に正解にたどり着く、という現象が起こります。
間違うことは、実は本当の意味での正解にたどり着く近道なのですね。
ひるがえって、わたしたち大人は、子供たちに「間違う自由」を認めているでしょうか。
さらに言えば、自分自身が間違うことを、許しているでしょうか。
間違うことを許容しない国は衰退していく、という若きイノベーターの言葉を改めて噛みしめております。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
- 療育のセカンドオピニオンが欲しい方
- 一般的な療育支援分野とは違う角度からアドバイスが欲しい方
- 漠然とした不安や言葉にしづらい”何か”があってクリアにしたい方
ぜひ一度「オンラインセッション」にお声掛けください。
育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
うまく書けない・しゃべれないと思う方もご安心ください。
ゆっくり丁寧にあなたの中にある”何か”を引き出します。