822-1 洋服の試着から気づいたこと
先日、洋服を試着しましたら、モデルさんの着こなしを見てイメージしていたものとはあまりにも違う姿を鏡の中に見て、ボーゼンとしました。
大体自分はいつもこうなります。
ストンとした麻のワンピースを着れば一反木綿のごとく、ボディラインにフィットするニットワンピースを着れば土偶のごとく。
おしゃれなバルーンパンツはモンペにしか見えません。
そのたびに絶望して試着室を出ます。。。
若い頃は、「もっと痩せなきゃ」とか、「もっと背が高ければいいのに」とか、素敵な服がイメージ通りに似合わない自分を否定していました。
ところで、最近気づいたことがあります。
それは、「モデルさんの着こなしからイメージする姿と、自分自身の実際の姿は違う」という、あまりにも当たり前すぎる事実。
822-2 当たり前だけど、実は
そんな当たり前のこと、何を言ってるんだ?と思われるかもしれません。
自分でも呆れました。
でもこれ、実は、育児療育のお悩みでしょっちゅう伺うことです。
我が子が他の子のように育っていない、他の子のように〇〇ができるようにならない、他の子のようにうまくできない、等、等、等。
すべて、頭の中のイメージと、実際の姿との乖離から起きている悩みです。
身体の原理原則では「現在地」を大事にします。
この「現在地」はとてもたくさんの意味を含んでいるのですが、たとえば身体が今どういう状態で、どの方向に、どんなペースで、どんな幅で動きたいか、というのが解釈の一つです。
身体に手を触れて、身体の「現在地」を感じていくだけで、身体が軽くなったり、可動域が上がったり、痛みが軽減したり、呼吸が楽になったりします。
その逆に、「現在地」を無視して身体を動かそうとすると、身体は強張り、緊張し、一部だけが頑張り、痛みや張りが出たりします。
822-3 現在地からスタートするのが唯一無二の発展方法
育児のご相談でも、お子さんの現在地からスタートしましょう、ということを、いろいろな表現で、何度も何度も、たくさんの方にお伝えしてきました。
その一方で、自分自身の洋服選びでは現在地をまるで無視したところからスタートしていて、それに気づいてすらいなかったのですから、呆れるしかありません。(誰でも自分のことが一番わからないものですが、今回気づけてよかったです。)
現在地をくもりなく見つめるのは、ときに辛いこともあります。
でも、それでもやっぱり、現在地から始めるのが一番です。
誰だって、どこかに行こうと思ったら、いま立っているところから一歩ずつ進んでいくしかありませんから。
本日は以上です。
2/23(木祝)は配信をお休みします。
次回の配信は2/24(金)です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
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