800-1 「背中をまっすぐに」の体感ワーク
椅子に座って学習中に、猫背になったり、腰が丸まったりしている子がいます。
そうしたとき、「背中をピンとして」などと言葉をかけても、うまくできないことがあります。
そこで、「背中をまっすぐに」の感覚を身体で体感してみましょう。
タオル引き
椅子の背もたれにタオルを挟んで座る。
大人がタオルをゆっくり引く。
子供はタオルを背中で押さえる。
壁クッション
背中で壁にクッションを押し付け、落ちないように支える。
下半身は空気椅子のような状態で腰を浮かせる。
きつい場合は体育座りで。
800-2 自然な姿勢が導かれる
発達途中にあるお子さんの場合、ただ「背中を伸ばす」と言われても、背中のイメージがピンと来なかったり、どんな動作が正解なのかがわからず動けなかったり、手がかりがなくて動かしにくかったり、することがあります。
タオルやクッションなどの対象物を手がかりにすることで、正解の動作を自然に行うことができます。
背中が丸まっているときは骨盤が寝た状態ですが、タオルが引き抜かれないように、クッションが落ちないように背中を押し付けることで、自然に骨盤が立った状態になります。
背中全体でタオルやクッションを押さえるようにするのがポイントです。
肩が前に丸くなってしまう子は、指先を肩に当てて肩を大きく回す動作も行ってみると良いでしょう。
800-3 背中の認識を整え、リフレッシュにも◎
どんなお子さんも(大人も)机に向かって手を動かしているときは身体の前面に意識が集中しています。
今回のワークでは、背中側の認識を深める効果があり、身体のバランスが整います。
ご本人にとって自然な「良い姿勢(※大人にとって美しく見える姿勢とは異なります)」を取ることで、学習効率が向上する、集中力が上がる、大人の話を聞きやすくなる、といった効果も。
学習中のリフレッシュにもお勧めです。
背中が丸くなることには、
- 足が床についていないので身体の重さを支え切れていない
- 体幹の力が弱い
- ボディイメージが弱い
- 背中が椅子の背に触れる感覚を好まない
など、さまざまな理由が考えられます。
お子さんに合わせて働きかけを工夫してみてくださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
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