799-1 締め切り通りに来なかった原稿
一緒にお仕事をしている方に、原稿を書いていただく機会がありました。
「いつ頃ご提出いただけそうですか?」とお尋ねすると、「明日の13時には」とおっしゃいます。
それなりにボリュームのある原稿だったので、そんなに早く書けるなんてすごいな、と思っていたのですが、案の定というかなんというか、翌日の夜になっても原稿は届きませんでした。
やっぱりな、と思ったのは、この原稿を書くことが、その方にとってしんどい作業だと知っていたからです。
と同時に、無理に締め切りを守ろうとしないでくださったことがありがたいなと思いました。
身体の波にのって自由に動くことが何より大切と感じるからです。
799-2 それは自転車に乗るようなもので
身体の原理原則では、「芽の出たところから動く」ことをお勧めしています。
身体がすでに動いているところ、心が動いているところに乗っていくと、スムーズに発展します。
自転車に乗って、動き出したタイヤに少しずつ加速をかけて、軽やかなタイヤの回転に身を任せて、どんどんスピードを上げて走っていくようなものです。
一方、まだ動いていないところを無理に動かそうとすると、なかなか発展しません。
自転車のブレーキをかけながらペダルを踏みこんでいるようなもので、まず動かないし、動いても苦しいし、自転車自体にも無理がかかって、故障の原因にもなります。
799-3 身体のメッセージに素直になれる世界を
仕事や日常動作でも同じで、なかなか手がつかない作業を無理に進めるのは得策ではありません。
そもそも「なかなか手がつかない」ということがすでに身体からのメッセージです。
さらに今回の例で言えば、「原稿を提出できなかった」という罪悪感も持たないでいただきたいなと思います。
身体の声を無視して無理に頑張って書いたものより、身体の波から自然に生まれたもののほうが、ずっと素晴らしいと思うからです。
こういう世界観でみんなが生きていけると、もっと自由で、良い意味でわがままに、自分の才能をのびのびと発揮しながら、お互いに助け合って過ごしていけると思うのですが、どんなものでしょうね(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
身体からのメッセージを受け取る
心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします