688-1 「子供だから」と「将来」の葛藤
社会的な側面で苦手のあるお子さんがいます。
- 感情のコントロールが難しい
- 勝敗受容が難しい
- ルールを守ることが難しい
- 周囲への対応や表現が不適切
- 限られた活動にしか参加できない
などなど。
こうしたお子さんに対して、多くの親御さんや指導者の皆さんが抱かれる葛藤は
「子供だからある程度は仕方ないだろう」
「でも、将来のことを考えると、このままで大丈夫なのだろうか」
というものではないでしょうか。
688-2 迷ったときに優先すべきは
実のところ、上記の葛藤はどちらも当たっています。
子供だからまだ仕方ない部分もありますし、と同時に、もし20年後もこのままなら、かなりの確率でご本人も周囲も困ることになるでしょう。
ですから、どちらも両立させながらお子さんを育んでいくことが必要になるわけですが、ここで大人の方々にぜひお伝えしたいことは、
迷うときは、「今」を優先
ということです。
身体の原理原則では圧倒的に「今」の「現在地」が大切です。
ここをおろそかにしては何も発展しません。
688-3 今を楽しく過ごすために必要なふるまいを身に着ける
今、生活上の課題がある場合は、今の生活を充実させることを優先的に考え、将来のために準備するという発想は一旦脇に置いておくタイミングも必要です。
そうした場合には、将来の準備をするというより、「今を楽しく過ごすために必要なふるまいを教える」、と考えてみることをお勧めします。
今を楽しめない人が、将来のために準備をして将来を楽しもうとしても、おそらくその「将来」には永遠にたどり着きません。
充実した「今」を繰り返し積み上げてきた人なら、将来困ったときにもきっと、そのつどの「今」できることの中から物事に対処していけます。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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