683-1 全校行事の練習のときだけ厳しかった先生の思い出
わたしが小学生の頃の思い出です。
日頃は優しく穏やかな先生が、運動会や演奏会といった全校レベルの行事の練習になると、急に厳しくなることがありました。
険しい表情で厳しい叱責を繰り返し、特に不器用で失敗の多い子や反抗的な子には、先生の怒りと苛立ちの集中砲火が浴びせられていました。
当時の自分は、ただもう先生に叱られないことだけを目指して必死に動いていたものでしたが、今になって振り返ると、そのときの先生の気持ちがわかるような気もします。
683-2 先生が一番プレッシャーを感じていたのかも
先生はプレッシャーでいっぱいだったのではないかなと思います。
全校行事では、他の先生たちや保護者も観覧します。
保護者に子供たちの晴れ姿を見せてあげたいと思ったり、学年で一番上手なクラスだと思われたかったりする気持ちがあったのかもしれません。
さらには、本番で子供たちが失敗すると、先生自身が指導力のない先生だと思われてしまうのかもしれません。
子供たち以上に、先生が一番緊張して、不安で、ストレスを抱えていたのかもしれないなと、今では思います。
わたし自身も親として、自分の子供が失敗したり、不適切なふるまいをしたりすると、瞬間的に落胆し、腹が立つことがあります。
もっとうまくできるのに!とか、うまくやらせてあげたい!とか、思うことがあります。
ついつい手や口が出そうになるときは、慌てて自分のお節介を戒めます。
子供に自分を投影しすぎているのかなと感じます。
683-3 子供の成果は子供自身のもの
子供が失敗したからといって、そしてもちろん成功したときでも、それは大人の失敗や成功ではありませんし、大人がどうにかしてやるようなものでもありません。
自分が指導しているのに子供がなかなかうまくいかないことがあったりすると、大人は自分の責任のように感じたり、子供の不出来を責めたくなったりするのかもしれませんね。
でも、失敗も成功も子供自身のもので、大人がその果実を奪い取るようなことがあってはなりません。
こういうとき、誰か一人でも「大丈夫!」と言ってくれれば、大人も子供もずいぶん気が楽になります。
そんなふうに心を軽くする声かけをし合える人でありたいなと、改めて思ったことです。
本日は以上です。
それでは、また。
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