609-1 ▼ そば屋さんで出会った男の子
今日はカレンダーでは平日ですね。
お子さんたちはお変わりなくお元気でしょうか。
学校に行きたくない・行けないと感じるときは無理せず、動けるところから動いてみてくださいね(^ ^)
さて今日は、先日そば屋さんで見かけた親子づれの様子から、なるほどと思ったことを書いてみます。
お父さんと、小学校高学年くらいの男の子です。
男の子の前に料理のトレイが運ばれてきました。
トレイにはそばのどんぶり、天ぷらのお皿、つゆや薬味のお皿などが、所せましと並んでいます。
609-2 ▼ どんぶりと小皿を・・・
男の子の前にトレイが置かれたときには、そばのどんぶりは男の子の右斜め前にある状態でした。
男の子は身体を斜めに傾けて、どんぶりのほうに首を伸ばしてそばを食べ始めました。
ちょっと無理のある姿勢です。
どんぶりを身体の正面に持ってくればもっと食べやすいでしょうが、そういう発想には向かわなかったようです。
お父さんも姿勢が気になったのか、男の子に何か注意しました。
すると男の子は、トレイの上で小皿をあれこれ動かし始めました。
そばを自分の前に持ってくるために必要なスペースを生むために、小皿をトレイの中でパズルのように移動させているのですね。
お皿を一旦トレイの外に出してしまえばもっと簡単なのですが、すべてをトレイの中に収めたままでなんとかしようとしていました。
609-3 ▼ 作業するものを自分の正面に
こうした男の子の様子からは、療育・教育の現場で応用できることがいくつか見えてきます。
一つは、作業するものを自分の正面に持ってくる、というところから習慣化してあげる必要性についてです。
机上で何かを扱うときには、対象物が正面にあるほうが作業しやすくなります。
正面になくてもできなくはありませんが、やりづらいですし、効率も落ち、間違いも増えます。
こうした位置取りが自然にできる子もいますが、自分ではなかなか気づかない子もいます。
お子さんの様子をよく観察して、場合によっては「作業を始める前にまず正面に持ってくる」手順を組み込んであげるのも良いかもしれません。
長くなりましたので、続きは次回に!
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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