594-1 ▼ いろいろな水遊び
ここ数日、急激に気温が上がっている地域が多いようですね。
そこで今回は、お子さんの課題に合わせた水遊びをいろいろとご紹介します。
主に使うものは「水鉄砲」。
最近は100円ショップ等でもさまざまなものが売っていますね(^ ^)
おもちゃとして販売されている、いわゆる水鉄砲でなくても、水を入れたり押し出したりすることができるものであればなんでも使えます。
594-2 ▼ 課題に合わせて遊びを調整する
指先や握る力の練習には
よくある鉄砲型の水鉄砲(トリガーを指先で引いて水を出すタイプ)は、指先の動きが苦手なお子さんには難しいこともあります。
その場合はマヨネーズやドレッシングのボトルを使ってみましょう。
片手で握る、あるいは両手で押さえつけることで水が出ます。
お子さんの手の使い方に合わせて選びましょう。
身体全体の不器用さが目立つ子には
バケツにくんだ水をひしゃくでまいてみましょう。
手先の細かい動作の土台となる、身体全体の大きな動きを使います。
片手にバケツ、片手にひしゃくという両手別々の動作の練習ができます。
ある程度の重みのあるものを持つことで身体が重力のフィードバックを感じやすく、体幹のトレーニングにもなります。
鉛筆の練習中の子には
大人がコンクリートに水で線を引き、その上をなぞるようにお子さんが水で線を引く、あるいはその上を歩いてみましょう。
これは身体を使った「なぞり書き」の練習になります。
鉛筆ほど繊細な動きが必要ありませんし、水はすぐ乾くので、うまくなぞれなくても失敗が目立ちにくく、取り組みやすいです。
慣れてきたら、曲線や図形、文字や数字など、いろいろなものを描いて遊ぶのも楽しいですね。
相手に合わせて行動するのが苦手な子には
遠くの的に向けて水を飛ばしてみましょう。
的までの空間を意識に入れた上で手元の水を操作する動作が、相手に合わせて自分の心身をコントロールする対人スキルの練習につながります。
水の量が減ると飛び方が変わるので、そのつど微調整が必要になりますが、これが「相手に合わせて自分の動きを調整し続ける」練習になっています。
空間認知力の向上にも。
594-3 ▼ 工夫ひとつで楽しい療育を
いずれも、肌や衣類が水に濡れるのが苦手なお子さんは無理せず取り組みましょう。
楽しい活動の中だと、苦手な濡れる感覚もそれほど気にならないこともありますので、様子を見て参加を促してみてくださいね。
このように、水遊び一つでも、お子さんの様子に合わせてさまざまな練習を組み立てられます。
しかもお子さんのほうは練習であることを意識せずに楽しめることが多いのが嬉しいところです(^ ^)
ぜひお子さんに合わせて楽しく遊んでみてくださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
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