389-1 ▼ 一人ひとりの心身のありよう
相互循環セッションやエッセンシャルオイルセッションなどの施術をさせていただくと、その方の身体のことがわかる気がするものです。
誰かに遠慮している、
何かに焦っている、
自分を守ろうとしている、
戦っている、
身構えている、
肩こりや腰痛などの肉体的な痛みや強張りがある、、、
などなど。
どんな身体のありようも、その方の人生の軌跡を表しています。
その方の人生の一端に触れさせていただくたび、愛しくありがたい気持ちになります。
389-2 ▼ 現在地からスタートするという原則
「遠慮している」と「戦っている」を比べると、ずいぶん違う状態像のように見えると思います。
が、身体の原理原則からアプローチするときは、どちらの状態像の方にも同じように関わっていきます。
もちろんお一人おひとりで触れ方などは異なるのですが、根本的なベースは同じ。
それは、その方の心身の現在地からスタートする、ということです。
身体が強張っている方には、無理なく動く幅から。
警戒している方には、その方が受け入れてくださる深さから。
その方の心身がどのような状態であっても、今の現在地からスタートしていくことで、少しずつゆるんで波が通り、その方ご自身の行きたいところに、自然に進んでいってくれます。
遠慮している方、戦っている方、どんな方にでも効果があるからこそ、身体の「原理原則」であるわけですね。
389-3 ▼ 社会的なシステムにうまく乗れないときは
療育・育児でも、全く同じことが言えます。
たとえば同じ小学校2年生といっても、一人ひとり状態像は異なります。
それこそ、遠慮している子もいれば、戦っている子もいるでしょう。
彼ら全員に同じ教科書を与えて、一律で授業を聞かせるのは、身体の原理原則から見れば、やや強引な手立てです。
ごく理想的なことを言えば、一人ひとりの心身の幅、深さ、ペースに合わせて、少しずつ知識を伝え、興味関心を育むのが理想ではあります。
現状の学校教育を否定しているわけではありません。
このシステムにもこのやり方なりの大いなる良さがありますから。
でも、現状の教育システムにうまく乗っていけなかったり、はみ出してしまったりする子がいたとしても、それを残念に思う必要はあまりないなとも思っています。
なぜならそういった子たちは、彼らが置かれた教育の現場で「現在地からスタートしていない」ことがほとんどだからです。
もし今、学校教育をはじめとする社会的なシステムにうまく乗れていない人がいるならば、「現在地からスタートする」という身体の原理原則に立ち戻ってみてはどうだろうと思います。
きっと何か、違う世界が見えてくるかもしれませんよ。
本日は以上です。 それでは、また。 いつもあなたに明るい風が吹きますように。