382-1 ▼ 頑張ればできる?
今日は、「頑張ればできるはずだ」という(一種の)誤解についてです。
たとえばジョギングでも筋トレでも、定期試験や資格取得の勉強でも、何でもいいのですが、何かを新しく始めようとしたとき、いきなり最初からエンジンをフル回転にして頑張ろうとする人がいます。
今日は何キロ走ろう、何ページ勉強しよう、というような目標を立てて、それをいきなり頭と身体に強制します。
それでうまくいく人はいいのですが、できない人のほうが大半である印象です。
自分もまさにそうでして、たぶんそのやり方だと全然できません。
ジョギングなんて、シューズとウェアを揃えただけで結局一歩も走らなかったという黒歴史があります。。。
だって、身体的にも精神的にも、現状よりも負荷のかかることを始めるのだから、そう簡単にはできないし、疲れるし、うんざりして嫌になっちゃうのが当たり前ですよね。
できないで、疲れて、うんざりして嫌になるようなことをスタートして継続しろというのは、冷静に考えると、かなり不自然な話だと思いませんか。
382-2 ▼ 頑張ればできる=頑張らないとできない
この前提にあるのは、頑張ればできるはずだという考え方です。
言い換えれば、頑張るという過剰なエネルギーを燃やさなければできない、と言っているのと同じことです。
現代の生活では、多くの人がここに陥っています。
頑張るエネルギーを燃やして、言い換えればエネルギーを燃やさなければ頑張れないことを、一生懸命に継続しようとしています。
そんなの、続くわけがないんですよね。
身体の原理原則では、頑張らなくてもできるところから伸ばしていこう、と考えます。
これは大人にも子供にも言えることです。
現代社会を生きる上では、多少無理をしてでも頑張らなくてはいけない局面というものは確かにあって、それを否定する気は毛頭ありません。
でも、そもそも「頑張る」という状態は、身体にとってはある意味では異常な状態、無理をしてエンジンを吹かして回転数を上げているような状態であることを、頭の隅に置いておいていただけたらなと思います。
382-3 ▼ 元気の本当の意味
「元気」という言葉がありますね。
「元気ハツラツ!」「元気いっぱい!」というように、エネルギーに満ち溢れた様子を表現するために使われることが多い言葉ですが、本来は「元の気」「元々ある通りの様子」という意味です。
その人が本来あるがままの、過剰でも過少でもない在り方こそを「元気」と呼びます。
その意味でいくと、「頑張る」は、「元気」の対極にある言葉です。
あまりにもいつも頑張って、頑張りすぎていると、人はいつの間にか「元気」を見失っていきます。
「元気=本来あるがままの在り方」でいるために、「頑張る」をちょっと手放してみませんか。
自分の「元気=本来あるがままの在り方」がどんな状態なのか、一度体感してみると、このあたりの価値観はガラリと変わります。
体感してみたい方はどうぞ相互循環セッションにいらしてみてくださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
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