377-1 ▼ 身体の原理原則から自他の関わりを捉える3つの観点
前回は、「何度教えてもうまくいかない」と感じる学習指導の事例を、身体の原理原則から見直してみよう、ということを書きました。
前回の記事はこちら
「何度教えてもうまくいかない学習指導」の事例を身体の原理原則から見直してみる
https://sanrindou-members.com/go/5506/
自他の関わりを以下の3つの観点で見直してみるとどうなるか、ということでした。
1.自分がどうするか
2.相手がどうするか
3.自分と相手の間
学習指導で「何度教えてもなかなかお子さんの身につかない」とき、大人とすれば、腹立たしくなったり悲しくなったりうんざりしたり、複雑な感情が動くものです。
一生懸命教えているのに、なぜ? という思いが、つい「何度も言ってるでしょ」の一言になってこぼれてしまいますね。
377-2 ▼ 1~3のイメージ
身体の原理原則では、1で行動すると「自分がやった感」があり、自分にとっての充実感や満足感につながります。
一方で、相手がどう思っているかは置き去りになりがちです。
育児で言うと、子供の意思とは関係なく大人のやりたいことを押し付けるようなイメージです。
2で行動すると、自分のことは置き去りにして相手がどうしてほしいのかだけを察しようとし続ける感じです。
一見すると相手のためになって良さそうだけれど、続けていると関係性がいびつに歪み始め、不快感やイライラにつながることも。
育児で、子供の要求だけを通し続けていたらどうなるかは言わずもがなです。
3で行動すると、お互いに居心地が良くいられます。
特に1・2と比較するとその心地良さは圧倒的です。
今まで1や2がそれほど居心地が悪いとも思っていなかったとしても、3を体感してしまうと、1や2にはもう戻れなくなるほどです。
1~3の違いを身体で体感してみたい方は、どうぞ相互循環セッションに来てみてくださいね。
身体で1~3を味わってみると、「そういうことか!」と納得できると思います。
377-3 ▼ 育児以外にも当てはめてみると
育児だけでなく、職場や家庭でのやりとりでも「何度も言ってるでしょ」の思いはしばしば顔を出します。
部下に何かを指導するときとか、家族が靴下をそのへんに脱ぎっぱなしにするのを何度も注意した挙句の果てとか、、、(^ ^;)
確かにこちらは「何度も言っている」ので、その点は間違いがありません。
でも「何度も言っている」ことを相手に対して主張するのは、「1.自分がどうするか」の立場だけで物事を見ているということです。
そういうときはぜひ、2と3の立場で全体を見つめ直してみていただけたらと思います。
きっと伝わり方が変わってきますよ(^ ^)
そしてここが大事なポイントですが、、、
もしあなたが「何度も言ってるでしょ」な気分になったとしても、どうぞあまり気に病まないでくださいね。
3が良いとは書きましたが、1と2が悪いわけではありません。
身体はすべてを受け取ってくれています。
「何度も言ってるでしょ」と言いたくなるくらい、何度でも同じことを繰り返し伝えられる自分の根気を、自分で褒めてあげたらいいと思います(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
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