334-1 ▼ ものを見るスパンの長さ
療育や育児は、すぐに結果が出るわけではありません。
今まいた種が何十年も経ってようやく芽を出す、というくらいゆっくりと時間をかけて進捗することだって珍しくありません。
一方で現代の生活は、半期・四半期といった短いスパンで一定の成果を出すことを求められることが当たり前。
そんな時間の流れでせっせと生きている大人たちが、育児についてだけ何十年スパンでものを見ろと言われたって、なかなか切り替えられるものではありませんよね。
ところで、三輪堂にいただくご相談やお悩みは、この「ものを見るスパンの長さ」を切り替えることができたら、かなり軽くなるなあ、というものが結構多いのです。
334-2 ▼ もしもそれが「なかったら」
特に、療育や育児で、大人のほうでは精一杯の働きかけをしているつもりなのに全然成果が出ない・・・ と感じられる状況のとき、親御さんの心に大きな負荷がかかりがちです。
「どうしてこんなにうまくいかないんだろう」
「この子は別の(もっと優れた)親のもとに生まれてきたほうがもっと幸せだったのかな」
「自分は全然ダメなんだ」
といった、自分自身や状況を否定したりネガティブに捉えたりする思考に偏っていくことが多いのですね。。
お気持ちはとてもよくわかります。。
こういうときは、一人で悩んでいるとほぼ100%の確率で沼に沈んでいくだけなので、誰かに話を聞いてもらうことを強くお勧めします。
お友達でもご家族でも、もちろん三輪堂もいつでもお待ちしていますよ。
さらにもう一つ。
こういうときは、もしもそれが「なかったら」を考えてみる、ということもお勧めです。
ご自身が今までにお子さんに対して働きかけてきた支援や関わりを一つひとつ書き出してみて、それがすべて「なかったら」今どうなっていただろうか? を考えてみてください。
334-3 ▼ 実はまんざらでもないのです
大体において、ネガティブな気持ちになっているときは、状況を全否定しがちです。
でも、冷静に考えると、実はまんざらでもないのですよ。
生まれたときから今まで、お子さんに食べさせ、服を着せ、お風呂に入れ、トイレトレーニングをして、絵本を読み聞かせ、文字を教え数字を教え、宿題をみてやって学校に送り出して、抱き、遊び、一緒に泣き、笑い・・・
たかだか一つや二つの課題がうまくいっていない(ように見える)だけで、これまでお子さんと一緒に過ごした豊かな人生の積み重ねを全部否定するなんて、あまりにも視野が狭くなっちゃっていると思いませんか(^ ^)
療育的な課題に対する働きかけも、うまくいったものもあれば、うまくいかなかったものもあるはずです。
冷静に見直してみれば、ちゃんと前進してきていること、それほど進んでいないこと、もう少し整理したほうがよさそうなこと、などなどが見えてきます。
そこまで見えてくれば、いつの間にか物事が前に向かって流れ出しますよ。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
- 療育のセカンドオピニオンが欲しい方
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育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
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