328-1 ▼ ~~ができない
本日はお知らせから。
では本編です。
今回は、「~~ができない」という課題に向き合うときに欠かせない、支援者のまなざしについてです。
園や学校の先生方、療育施設の先生方は、親御さんから「うちの子は~~ができない」「~~で困っている」といったご相談を受けることがあると思います。
328-2 ▼ 原因は何か
あなたがもし先生の立場だとしたら、そういったご相談を受けたとき、まず何を考えますか?
もし、すぐに解決策に思いを巡らしているようですと、ちょっとテンポが速すぎるかもしれません(^ ^)
「~~ができない」の相談を受けたときに真っ先に考えたいのは、 【 原因は何か 】 ということ。
たとえば「計算ができない」というご相談があったとき、
数字の見え方が違うのか?
数量の概念がわかっていないのか?
その場合、どの段階からわかっていないのか?
手先が不器用で書けないのか?
間違うのが恐くて回答できないのか?
などなど、さまざまな原因が考えられるわけですが、それぞれによって対応はまったく違ってきますね。
328-3 ▼ 支援策の根拠を共有しよう
たとえば視覚認知に特性があって数字の見え方が違っている場合、ビジョントレーニングをしたり、筆記用具の色・書字の大きさ・罫線の有無などを工夫したりすることで改善に向かう可能性があります。
が、その同じ対策を、数量の概念がわかっていないお子さんに行っても、意味はありません。
ベテランの先生であればあるほど、これまでの「うまくいった経験」をもとにして解決策を提示してしまうことがあります。
親御さんの側にも、すぐに解決策を求めたい気持ちがあると思います。
「~~ができない」と質問して、すぐに「それなら~~をすると良いですよ」と返事をもらえたら、頼もしく感じられるだろうし、次にするべきことがわかって安心できるでしょう。
でも、もし先生が、原因を探る質問を一つもせずに「~~すると良いですよ」と解決策を提示してくださったとしたら、
(※お子さんのことをすでによく知っている関係性であれば別です)
その根拠を質問していただくと良いかもしれません。
先生がなぜそう考えたのか、指導の意図を一緒に確認していくと、最終的にもっともよい支援策にたどり着く可能性がぐっと高まると思います(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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