318-1 ▼ 「お手伝い」で話し合いの練習
ご家庭でお子さんにお手伝いをしてもらうことがあると思います。
自発的に行動できる方もいらっしゃるでしょうが、学齢が幼いお子さんは、保護者が促してお手伝いをしてもらうことが一般的かと思います。
このとき、どんなお手伝いをしてもらうか、親子で話し合って決めてみると、とても良い「話し合い」の練習になります。
たとえば、数種類のお手伝いを提示して、
- お子さんにどれをやりたいか選んでもらう
- その理由を説明してもらう
- 親御さんがあえてお子さんが言ったのとは別のお手伝いをお勧めしてみる
- そのお手伝いをお勧めする理由を説明する
- それを聞いた上でお子さんに改めて意見を主張してもらう
このような流れで話し合ってみると良いでしょう。
318-2 ▼ 適切な自己主張と譲り合い
お手伝い以外でも、たとえばゲームを何分するか、お小遣いをいくらにするか、宿題をどのタイミングでやるかなど、親子で決めておいたほうが良い議題について話し合ってみるのもお勧めです。
一般的な話し合いでは、自分の意見を主張すること、他者の意見を聞くこと、お互いに譲り合うことなどを通して、その場の全員が納得できる着地点を目指すことになります。
先述のお手伝いの話し合いでも、大人がやってほしいお手伝いをやらせることが目的ではなく、適切な自己主張をすること、他者の意見を聞いて受け入れるなり拒否するなりすること、その際にも相手に伝わるような理由が言えること、といった練習の場にできると良いですね。
318-3 ▼ 学校では練習はできないと思った方がいい
小学校では3~4年生からグループ活動が本格化します。
子供たち同士での話し合いでは、自分の主張を譲らない子、逆に全く主張できずに望まない役割を押し付けられてしまう子、相手に声高に主張されると流されてしまう子などなど、さまざまな状況が見られます。
学校では話し合いを「練習する」というほどの時間的・人的余裕はない場合がほとんどです。
実体験を通して学び取っていくという形になるでしょう。
この実体験ももちろん大切ですし、ご家庭で練習しておくのもとても良い機会になりますので、タイミングがあればぜひ試してみてくださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
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