269-1 ▼ お子さんの突然の爆発は
発達に特性のあるお子さんは、たとえば大きな声で叫んだり、自分の身体を叩いたり、走り回ったりなどといった、強い行動をとることがあります。
それが突然起こるように見えるので周囲はびっくりしてしまいます。
学校の教室内や公共の場では、できるだけそういった突然の爆発が起こらないように指導することがほとんどですね。
ところで、なぜこのような爆発が起こるのかというと、
【自分が感じている刺激を打ち消そうとしてより強い刺激を起こしている】
という場合が多いようです。
(もちろん個々に事情は異なりますので一概には言えません。
たとえば強い自閉傾向のお子さんの場合は、最初は刺激を打ち消すための行動だったものがいつの間にかこだわりになってしまい、刺激とは関係なしにその行動を続けている、といった状況もあり得ます。)
269-2 ▼ 前兆を見て働きかける
刺激を打ち消すための行動は、はためには「いきなりパニックが爆発した」ように見えがちですが、よく見守っていると、ご本人が刺激に耐えている前兆がきっとあります。
集中が途切れたり、イライラしたそぶりを見せたり、身体の動きが少しずつ大きくなっていったりなど、何らかの行動で、ご本人のつらさを訴えてくれています。
この段階で「つらいので休みたいです」などとアピールできるように練習していけると理想的です。
そのためには、指導者がお子さんの様子をよく見守って、(そろそろしんどいかな)と思われるタイミングで声かけをしたり休憩を促したりして、お子さんに「ここで休憩すると楽になった、爆発せずに済んだ」という体験をしてもらうことが大切ですね。
269-3 ▼ 大人も同じ
強い刺激で自分のストレスを打ち消そうとする行動は、お子さんに限った話ではありません。
大人たちも、お勤めの憂さをお酒で晴らしたり、甘いものを食べて発散したりなどなど、さまざまな「より強い刺激」を自分で自分に与えています。
お子さんと同様、大人自身も、爆発する(=より強い刺激を自分で自分に与える)前に、きっと何らかの前兆を感じているはずです。
やたらスマホをいじるようになるとか、ため息が増えるとか、タバコの本数が増えるとか、無性に他人が羨ましくなったりとか・・・
ストレスが過剰にかかったときに自分がどんな行動をとりがちかを把握しておくと、爆発する前に自分で自分を慰めてあげることができるようになります。
そうすると、爆発に使うエネルギーを他に回すことができるので、生活に余力が生まれて、今までとは違う過ごし方が一歩開けてくると思いますよ(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
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