こんにちは。三輪堂です。面白く生きる連載、228通目です。
228-1 ▼ 落とし穴
実はわたくし、若い頃から、ついつい陥ってしまう落とし穴があります。最近はだいぶ迂回できるようになってきたのですが、油断すると時々スコンと落ちてしまいます。
この落とし穴は、対人関係においては、相手のエネルギーを奪い取って無理やり自分のものにするような暴挙です。でも結構多くの方が多かれ少なかれ陥りがちなところでもあります。
育児の面から見ると、心身のすこやかな発達のためには、積極的にこの落とし穴を承認してあげることも必要だったりします。でも、大人になってもずっと落とし穴に陥り続けていると、自分も相手も疲れてしまいます。
そんな落とし穴に、性懲りもなく今回またハマりかけました、という失敗談を書かせていただきます。
228-2 ▼ 夫のために凝った夕食を作ったら・・・
年末年始に夫に面倒をかけたことがあったので、そのお礼の気持ちを込めて、今日はちょっと凝った夕飯を準備しておりました。
で、自分としては、どんな夕飯を作るかは、テーブルに並べるまで隠しておきたかったんです。
なのに、調理中に夫がキッチンに入ってきて、ばれてしまいました。
彼は調理中の様子を見てすぐに「わあ、すごいね!」とは言ってくれたのですが、わたしとしては完成形をドーンと見せたかったので、軽くモヤッとしました。。
さて、いざテーブルに並べると、夫はすごいすごいと喜んで食べてはくれたのですが、今度は子供の反応に心がピリッときました。
子供はテレビに夢中になっていてなかなか食卓につきません。ようやくついても、流れ作業のように食事を始めます。
何も大仰な歓声を期待していたわけではありませんが、もうちょっと何かあってもいいのに、、、みたいな思いが起きて、さらにモヤッとしました。。。
こうして、今日の夕食についてこちらのイメージしていた展開が次々に裏切られ、(せっかく作ったのに、、、)というモヤモヤした薄暗い思いが胸にわだかまる結果となりました。
228-3 ▼ 自分が頑張ったからといって
誰でも、自分が頑張ってやったことには、正当な(と自分が感じる)評価が欲しいと思っちゃいますよね。
それは当然だと思います。
でも、ここに落とし穴があって、、
思うだけなら、何を思うのも自分の自由です。
でも、その思いを相手にまでは押し付けないのが、人間関係をなめらかにしてつながりをよくするコツなんですね。
相手に押し付けて、自分の思う通りの答えを引き出そうとした途端、こちらの思いは「押しつけがましい」「大きなお世話」に成り下がってしまいます。
今回のわたしの夕食の件も、そもそも夫への感謝の気持ちで作った食事だというのに、夫が自分の思い通りに動かないから腹を立てるとは、冷静に振り返るとずいぶん手前勝手な話です(^ ^;)
自分も、何度も何度も陥っては、自分の中の苦しさと向き合い、相手を責めたくなる気持ちと向き合い、一歩ずつ這い上がってきた落とし穴なのですが、、、
年齢を重ねるにつれて少しずつこの落とし穴を避けられるようになってきたのですが、今回はふっと油断して、感情が安易な方向に流れていくのに身を任せてしまいました。
でも今回はこうして自分の思いを押し付けようとしている自分に気づいたので、落ちかけた穴から立ち戻ることができました。
自分への反省と振り返りの意味をこめて、今日の記事とさせていただきます。笑ってやってくださいませ。
落とし穴に落ちないようにするとか、相手から奪ってでも充足したかったエネルギー、承認欲求をどうやって満たすのかとか、そのあたりの話はまた機会があればいずれ。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。