異年齢で遊べるゲーム
ものの名前や文字を学び始めたお子さんに、楽しい活動をご紹介します。
異年齢のお子さん同士も一緒に楽しめます。
工夫の仕方次第で、実にさまざまな学びの目当てを設定できる活動です。
幼稚園でのご指導などに、ぜひご活用ください。
用意するもの
- バケツ
- 新聞紙
- 文字カード(お子さんが見やすいサイズ。10cm四方くらい)
- 絵カード(文字カードと同じサイズ)
文字カードは、絵カードに描いてある絵を構成する文字を1文字ずつ用意します。
たとえば絵カードが「りんご」であれば、文字カードは「り」「ん」「ご」の3枚になります。
最初は「くま」「ほし」「いす」など、2文字の単語から始めるとよいでしょう。
ここに、ダミーの絵カードや文字カードを混ぜると、ゲームの難易度を調整できます。
ダミーが多ければ多いほど難しくなります。
事前準備
カード類と同じくらいの大きさになるよう、新聞紙をちぎります。
バケツいっぱいにちぎった新聞紙とカード類を入れます。
カードが十分に隠れるよう、よく混ぜてください。
遊び方
チーム全員でバケツの中からカードを探し出します。
絵カードと、その絵を表す文字カードの組み合わせを一番先に見つけたチームの勝ちです。
ゲームの発展形
ただ見つけるだけでなく、遊びの前後に以下のような発展形を工夫しても楽しいでしょう。
- 見つけたカードを指定された場所にきれいに並べる(カードの大きさにマス目を描いておくとよい)
- 新聞紙だけをゴミ袋に詰め直して口をしばり、広い場所で投げたり蹴ったりして遊ぶ
- カードだけ、新聞紙だけ、バケツだけといったように、ものをそれぞれ種類ごとに分けて片付ける
文字が読めなくても大丈夫
文字が読めないお子さんが参加するときは、文字カードのかわりに、いろいろな種類の絵カードをバケツに隠し、指導者が指定したお題のものを探す遊びにすると良いでしょう。
- 「赤いものを探そう」(色を見分ける練習)
- 「四角を探そう」(形を見分ける練習)
- 「車を探そう」(ものの名前の練習)
- 「乗り物の仲間を探そう」(カテゴリーの練習)
- 「赤い四角を探そう」(色と形を同時に見分ける練習)
遊びを通して文字やものの名前を学ぶ
文字を机の上で学ぶことに飽きてしまうお子さんでも、身体を動かしながらのゲームには楽しく取り組んでくれることが多いものです。
楽しい体験を通して、自然に文字やものの名前の知識が身に着けばいいなと思います。
紙をガサガサかき回す感触も楽しめますし、チームで競い合う楽しさを感じながら勝ち負けの概念をつかむことにもつながります。
年上の子が年下の子を導いてあげたり、リーダーシップを取ったりするチャンスにもなります。
手の感覚が過敏だったり、紙の音が苦手だったりするお子さんには、手袋をつける、トングで紙をつまみ出す、素材を布やフェルトに替える、などの対応が考えられます。
お父さんとお兄さんのペア、お母さんと妹さんのペア・・・といったように、ご家族で遊ぶのも楽しいですね。
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お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
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