こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、219通目です。
219-1 ▼ 頼むことが苦手でした
昨日は、「頼むことは重要なスキルだ」と書きました。
療育的にも生活の質を上げるために欠かせないスキルですし、実はそれだけにとどまらない、もっと深くて温かいものが流れているのだ、とお伝えしました。
自分もこのことを認識したのは最近です。
実はわたしも、頼むことが非常に苦手でした。。
何でも一人でやったほうが楽で早いと思っていましたし、自分は体力もあって我慢強くて頑張りがきくのだから、ちょっと無理をしてでも頑張るのが美徳だと思っていました。
今、その価値観を転換すべきときに来ていると感じます。
世の中全体が、一人の英雄が頑張って皆を引っ張っていくスタイルから、全員で大きく手を組んで、できることを分担し合いながら進んでいくスタイルに変わってきているようですね。
数年前からその気配は感じていたのですが、なかなか一気には自分の中身を変えられなくて、少しずつ前進して来ました。
今でも頼むことが得意になったとはとても言えませんが、、、
まあ、前よりは進んできたかなという感じです。。
219-2 ▼ 誰かが助けてくれている
いま、あなたの周囲に、辛さや苦しさを抱えている人がいるとしたら、その方はもしかすると、頼むことが苦手なのかもしれません。
手放せずに抱えてしまっていたり、本当は助けてくれている人がいるのにそのことに気づいていなくて、受け取れていなかったりするのかもしれません。
例として適切かはわかりませんが、、、
たとえば目の見えない方が白杖を持って歩いておられたとして、目の見える人たちは自然とその方をよけると思います。
杖にぶつからないように大きく迂回したり、自分は立ち止まってその人が通るのを待ったり、階段や段差のあるところではなんとなく危険がなさそうか見守ったり、すると思うのです。
でも、それらは全て、白杖をついたご本人には見えていません。
本人が気づいていないところで誰かが助けてくれている、ということは、案外たくさんあるものです。
219-3 ▼ 頼むことは信頼すること
「頼むこと」とは、そういう見えない親切を信頼することだと思っています。
頼むことは、相手を信頼すること。相手との間で循環を起こすこと。
相手を信頼するから、抱え込んだものを手放せます。
信頼するから、今まで見えなかった親切が見えてきます。気づけなかったものに気づけます。
まずはこちらが相手を信頼して、「頼んでみる」ことが、最初の一歩です。
たぶん、頼む練習を始めたばかりの子供たちのように、一人で何でもやることに慣れた大人たちも、最初は、何を、いつ、誰に、どんなタイミングで、頼んだらいいのか、わからないと思います。
頼む必要性を感じていなかったり、頼める相手なんていないと思ったり、助けてあげようと差し伸べられた手に反発したりはねつけたり、してしまうかもしれません。
でも、ゆっくりと身体の声を聞いていけば、きっと少しずつ、頼むことの大切さが見えてくると思います。
あなたにとっての身体の声の聞き方のヒントを知りたい方は、どうぞお問い合わせください。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。