楽しいことがわからない人たち
何が自分にとって楽しいことなのかわからない
っていう人が、増えている気がします。
特に、 小さい頃から、
- 「やるべきことをやる」を重視してきた人
- 真面目な人
- 親や社会の期待に応えることを目指してきた人
- 自分の役割をまっとうしようとする人
こういう人たちは、自分の素直な感情や、自分が本当にやりたいことが見えなくなりがちです。
たとえば、「母」の自分を優先すると
たとえば、お母さんとして家庭をつつがなく切り回すことに注力している方。
子供さんやお家のことを優先するため、必然的に自分の感情や気持ちや時間を後回しにします。
子供が喜ぶオマケつきのランチがあるからファミレスに行く。
子供が楽しんでくれるから室内遊技場に行く。
子供が喜んで食べるからファストフード店に行く、自分は別に食べたくないけれど。
など、など・・・
それを繰り返していると、自分のやりたいことを忘れてしまうのです。
自分の楽しさを思い出す方法
そんな状況を変えていくには、まずはコレ!
ほんの少しでも自分の心が動いたことをやってみること
それが自分にとって楽しいことなのかどうか? は、あまり深く考えなくて大丈夫です。
少しでも気持ちが動いたならそれを逃さずキャッチして、パッと行動してみていただきたいのです。
育児を優先しているYさんの実践例
たとえば、Yさん。
Yさんも、「自分が何を楽しいと感じるのかがわからない」とおっしゃるお一人。
そんなYさんに、先ほどの「少しでも心が動いたことをやってみる」をお勧めしてみたところ、、、
まずは動いてみる! というところで、翌日から朝いつもより少し早く起きてラジオ体操とジャーナリングをやってみてます。昨日は図書館で米粉パンのレシピ本が目に入り、借りてみたので今日早速材料を買いに行く予定です(^ ^)
今朝朝ごはんに米粉パン焼いてみました! パンなのですが、こねずにハンドミキサーで混ぜてパウンドケーキ型で焼くので見た目はパン?!という感じでしたが、もちもちして美味しく、子どもたちには好評でした☆
と、早速!!
素敵な実践をシェアしてくださいました \(^ o ^)/
大事なのは「すぐ行動する」こと!
この実践の素晴らしいところは、
米粉パンのレシピが「図書館で目について」、それを無視せずにすぐ行動に反映させたところ
ですね!
「ふと目につく」
「なんだか気になる」
「何度も目に入る」
といったように、”なんとなく気になる” ものは、あなたの身体と心が教えてくれているヒント。
かすかではありますが、間違いなく身体が送ってくれているシグナルなんです。
これを丁寧にキャッチすることが、自分の楽しさを自分の身体で思い出していくための大切なプロセスです。
(本当にシグナルなのか?)
(勘違いじゃないのか?)
そんなふうに思ったとしても心配しないで、ぜひ踏み出してみてください。
仮に勘違いだったとしたって、自分にとって「体験」が1つ増えるだけのことです。
身体はあなたのために取捨選択する
忙しいから、子供を優先すべきだから、、、と、自分を後回しにして、自分の身体と心のシグナルをずっと無視し続けていると、だんだん身体はヒントをキャッチしてくれなくなります。
これは身体からすれば当然のことです。
というのは、身体は常にあなたにとって最適な状態を維持しようとするので、いくらシグナルを送ってもあなたが無視する情報は、「不要なもの、無駄なもの」と判断するようなのですね。
そこで身体は、あなたが採用しようとしない「無駄な」情報を積極的にスルーするようになります。
そうすることで、あなたが優先していること(=家事や子供の世話など)にリソースを回してくれようとするのですね。
身体は、あなたがやろうとしていることをそのまま応援してくれるだけなのです。
自分の身体と心が素直だと、親子関係はこう変わる
自分の心が向いたところを素直にキャッチしていくと、自分の身体も心も素直に動き出します。
そうなると、自分を起点にして、あらゆる関係性にその動きが波及していきます。
たとえば、育児。
人間関係の勘所は、相手と自分の「間」にあります。
相手だけ優先しても、自分だけ優先しても良くなくて、その「間」を取るのがコツです。
育児でいえば、子供を優先するあまり親だけ我慢していてもうまくありませんし、子供に親の我を押し付けて無理させるのももう一つ。
その中間地点の、ちょうどいい塩梅のところが、必ずあるのですが、
自分の身体のシグナルをきちんとキャッチしていると、この「ちょうどいい塩梅」のところを見つけるのがすごくスムーズになります!
自分の身体のシグナルをキャッチして応えることを続けていると、まず親自身が満たされます。
親から満ちたものがあふれ出て、自然と我が子にも、ますます豊かな愛を伝えることができるんですよ。
心に影がかかるとすべてが暗くなっていく
前項でご紹介したYさんは、本当に穏やかで誠実な方で(ガサツな三輪堂はYさんとお話した後はいつも我が身を振り返って反省するばかりです)、
お子さんのことを大切に育み、家庭をつつがなく切り回し、母として、一家の主婦として、日々を丁寧に過ごしておられます。
でもYさんにはどこか、心の中に満たされないものがあったり、お子さんに振り回されて自分の時間が持てないと感じるところがあったり、したようです。
そういう感情は誰にでもあるものですが、Yさんの場合はそれが「自分の楽しさがわからない」という無自覚の実感とつながって、モヤモヤが大きくなっていったのかなと思います。
心にモヤモヤと薄暗い影がかかり始めて、それがだんだん大きくなってきて、次第に無視できない存在感にまで育ってきて、自分の心を圧迫し始めて・・・
こうなると、毎日が楽しいと感じられなくなったり、手のかかる育児に不満が募ったりするようになります。
同じ世界が違って見えるようになります
自分の身体のシグナルを丁寧にキャッチしていくと、その影は少しずつ薄くなって、消えていきます。
たとえばわたしたちも、何か不満を持っていたとしても、その不満をじっくりじっくり丁寧に聞いてもらうだけで、いつの間にか不満が消えて心が軽くなる、なんていうことがあったりしませんか。
心の影もそれと同じで、自分(=心)がキャッチしたものを丁寧に拾い上げてもらえる(=Yさんが即座に米粉パンを作ってみたように)だけで、影は満足して、消えていくんです。
影がある時と、ない時とでは、やっていることは同じ育児や家事であったとしても、自分の心のありようがまるで違います。
もっとゆとりを持って子供に接することができるようになったり、万事に余裕が出てきたり。
曇ったガラス越しに見れば世界は曇り、透き通ったガラス越しに見れば世界は鮮やかに見える、これと同じことですね。
身体のシグナルをキャッチして自分の楽しさを思い出そう
というわけで・・・
楽しいことが見つからないと感じるあなたはぜひ、ほんの少しでも自分の心が動いたモノ・コトにチャレンジしてみてください!
ちょっとでも「イイナ」と思ったその瞬間にパッと行動するのがお勧めですよ~!
「後でやろう」はできるだけやめましょう、それだと心の新鮮な響きが消えてしまうので。
それを続けていけば、きっと自分の楽しさが戻ってきます。
いつもと同じ日常の見え方がまるで変ってきます。
もしかしたら今のあなたは、時々、退屈だとか、逃げ出したいとか、感じることもあるかもしれないのですが、、、
自分を大切に、自分を居心地よくしてあげると、もっと前向きで穏やかで、充実した気持ちで日々を送れるようになりますから!
一人ではうまくいかない、もう少し詳しく話してほしいと感じる時は、三輪堂のオンラインセッションにどうぞ。