967-1 みんなADHDと自閉症のグラデーション
世の中の人は全員「ADHD的」あるいは「自閉症的」な特性を必ず持っている、という考え方があります。
両者のグラデーションをみんな必ず持っていて、グラデーションがそれほど濃くない人がいわゆる定型発達、グラデーションが濃くなってくると、何らかの発達障害的な言動が目につき始める、という感じです。
明確なエビデンスがあるわけではありませんが、感覚的に現状をしっくり説明してくれると思うので、わたしはこの考え方を採用しています。
この「ADHD的」「自閉症的」というのはあくまでも本人の主観的な感覚です。
専門家の診断を受けなくても、主観で全然かまいません。
「ADHD」「自閉症」という枠組みを使えば自分や相手のことを理解しやすいなら、使ったらいいですよね、という話です。
967-2 自分をADHDだと感じる40代女性の話
先日、高校からの友人と話していて、彼女が自身をADHDだと感じていたことを初めて知り、とても驚きました。
彼女がそんなに苦労していたとは全く気づいていませんでした(驚)
友人のメッセージを一部抜粋して紹介します。
私ADHDだなーって凄い思う。
まだ軽い方かもしれないけど、10代で自分の特性知っていたらこんなに苦労しなかったのではと思う事が多々。。。
小学校時代とか、不注意でやらかしたこと沢山あって生傷が絶えなかった。
ガラス窓に突っ込んだり、砂利道ですっ転んだり、岩の上に飛び降りたり。
少なくとも大学入学前には(自分がADHDの特性を持っていることを)知りたかった。
色々自分で調整して決定して予定組んでってかなりしんどかったし、正体不明の眠気(気絶に近い)もそのせいだったのかと納得がいったし、今やらなければ!みたいな急に思い立ってやり始めるみたいなのもそうだったんだなと思う。
私はもっと落ち着いていたいのに心の中がずっとせわしなかったな。
大学から社会に出て最初の頃が本当にしんどかったよ。。。
今はスマホでカレンダーその場で入れられたりタスク管理出来るから良いけど、、、スマホ以前が悲惨だった。。。
967-3 自分のトリセツを増やす
最近は結構、「はたから見ていると全く気づかないけれど、本人は自分をADHDまたは自閉症の傾向があると思っている」人の話を見聞きします。
本人がどんなにつらくても、自助努力でなんとかカバーできてしまうと、案外周囲の人には特性を気づかれていなかったりするんですよね。
ただ、自分にはこういう特性があると理解しておくだけで、つらさが軽くなることはたくさんあります。
今は発達障害の人向けのライフハックもたくさん発信されていますから、活用できればずいぶん楽になるはずです。
ただし、そのためには、自分にADHDあるいは自閉症的傾向があると、自分で知っていなければなりません。
そんなわけで、あなたも、自分のトリセツを一つ増やすくらいの軽い気持ちで、ADHDや自閉症についてちょっと知ってみる、のはいかがでしょうか?(^ ^)
そんなことも、多様性の進む世界でみんなが生きやすくなる、一つの道だと思っています。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。