936-1 「早く席を空けてほしいのに!」
先日、家族3人でファストフード店に入りました。
店内はとても混んでいて、立って席が空くのを待っているお客さんもチラホラ。
わたしたちは2人分の席に詰めて3人で座ることにしました。
左右のお客さんは、もう食事が終わっていました。
右側は、動画を見ながら資格試験の勉強をしている男性。
左側は、お友達同士でおしゃべりしている小学生らしき男の子たちです。
わたしはとても人目を気にする性格なもので、これだけ混んだ店内で、食事が終わっているのにまだ席に居座ることにはとてもプレッシャーを感じます。
たぶん自分なら、食べ終わったらさっさと店を出ます。
・・・だからというかなんというか、右側の男性が勉強を続けていることにだんだんイライラを感じ始めました。(心が狭いデスネ!)
936-2 同じ立場を疑似体験してみる
ただ、ここで自分が一人でイライラしていても、何のメリットもありません。
自分がただ心を腐らせるだけで、建設的な結果には一切つながらないのは目に見えています。
そこで、ある方法を使って、彼と同じ立場に身を置いてみました。
この方法というのは、身体のエネルギーを操作して、相手の感覚を疑似体験するというものです。
「相手の立場に立って考えてみましょう」といったお題目ではなく、実際にその人の感覚を自分の身体で体感します。
エネルギーとはなんぞや??
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すると、彼は別に周囲に迷惑をかけてやろうなどと思っているわけではなく、ただ単に、勉強に集中しているだけ、ということがわかりました。
彼の感覚になってみると、目の前のものにしか焦点が行かなくなったんですね。
つまり彼は今、勉強中の動画とテキストしか目に入っていないので、周囲の状況が見えていないのです。
それがわかると、わたしの中のイライラはすっと鎮まりました。
936-3 当たり前を変える
人間関係の齟齬は、たいてい、自分が思う「当たり前」と、相手が思う「当たり前」のズレから生まれます。
この「当たり前」はどこから来るかというと、自分の身体と心が、自分の人生の中で体験してきたあらゆる出来事、感覚の中から醸成されます。
たとえば、陣痛や生理痛の痛みを疑似体験できる機械なんてものがありますが、あれを体験した男性たちは、女性たちの悩みの深さが以前よりは少し想像できるようになると言います。
それと同じく、身体で相手の感覚を疑似体験すると、自分の中の「当たり前」が、瞬間的に形を変えます。
自分の中の「当たり前」を柔軟に変化させることができる人が増えれば、この世の中はもっともっと優しくて面白くて、素敵な場所になりますよね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。