973-1 ご飯を炊くお手伝いを頼んだら
自閉症と軽度知的障害の中2の男の子K君のエピソードです。
K君は0か100かで物事を判断しがちで、状況が少しでも自分の判断と異なると、すぐに自分の殻に閉じこもってしまいます。
失敗することも苦手で、あれこれと言い訳をして、なかなかチャレンジしようとしません。
学校も、気の合わないお友達がいて、行ったり行かなかったりです。
そんな彼に、少しでも新しい体験をしてもらおうと、親御さんが、ご飯を炊くお手伝いを頼みました。
彼もやる気で、何度か一緒に練習して、だいぶ上手にできるようになってきました。
ある日、親御さんがお仕事で留守にする間、K君にお米を炊いておいてもらいました。
さて、親御さんが帰宅して、台所で目にしたものは何かというと、水浸しの床一面に散らばったお米でした。
973-2 びっちゃびちゃで真っ白になった台所
「床から壁から全部びっちゃびちゃ、米粒で真っ白でした」。
その瞬間の絶望感を思い出すと今でも胸が詰まると親御さんはおっしゃいます。
どうやらK君は、水を張ったお米を床に落としてしまい、どうやって片付けるかわからず、そのままになっていたようなのです。
一人で親御さんの帰りを待つ間、ご本人がどんな気持ちで過ごしたかは想像するしかありませんが、、、 親御さんを見た途端に安心したのか、ものすごい不機嫌とパニックを爆発させました。
親御さんは怒るに怒れず、時間をかけてK君をなだめ、台所を拭いて、お米は涙を飲んですべて処分したそうです。
K君がわざとやったわけではないのは、みんなわかっています。
誰も悪くありません。
でもやっぱり、この話を聞いたときには、親って大変だよなと、しみじみ思いました。。
特に、凸凹の強いお子さんの育児は、こういうことの連続だったりします。
お米を床にぶちまけるのが一回くらいならまだいいけれど、同じようなことが毎日続くとしたら。
973-3 自分の心と身体を大切に
今日は水をこぼした、次の日は学校でパニックを起こした、その次の日は食事をひっくり返した、教科書を全部どこかに置いてきた、友達と大喧嘩してケガをさせた、、、
そういう日々が続く育児は、誰がどうやったって、それはもう大変です。
お子さんが社会と折り合いをつけていくための手立てや丁寧な関わりももちろん大切だけれども、親御さんご自身の心と身体のケアも、ぜひ大切にしてあげていただきたいなと思います。
29日の金曜、夜22時から、へやすぽアシストの理学療法士まさやコーチとZOOMライブをします。
ライブのテーマは【子どもとの向き合い方 ~不登校/行き渋りなどの悩みを持つ親御さんへ~】です。
三輪堂からは、親御さんの心に焦点を当ててお話できればと思っています。
へやすぽアシスト コラボライブ第2弾!
9/29(金) 22:00~22:30
理学療法士まさやコーチとお話しします
子どもへの向き合い方
~不登校/行き渋りのお子さんを持つ親御さんへ~
当日参加orアーカイブ視聴、どちらの場合もお申込みください
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。