965-1 子供がぐずぐずするから仕事に遅れそう
未就学のお子さんについてのご相談でよくあるのは、「朝の支度が遅い」ということ。
- 朝ごはんをダラダラと30分もかけて食べる
- 着替えが遅い
- グズグズして靴を履かない(そのくせ親が手伝おうとすると大騒ぎ))
などなど。
多くの親御さんは、お子さんがテキパキと時間内に行動できるようになってほしいとイメージされているのですが、ここで大切なのは、「子供を急かしたくなるときは、自分が急いでいる」ということ。
保育園に子供を預けるのが遅れれば、自分が会社に行くのが遅れるわけですから、焦るのも当然ではありますね。
965-2 自分のペースが乱されると
さて、人の身体にはそれぞれ、自分だけのペースがあります。
自分のペースを無視すると、疲れたり、やけに汗をかいたり、気持ちが乱れたりします。
大人も、社会生活の中で、外部要因によってペースを乱されることがたくさんありますよね。
たとえば、電車がホームに着いて、早く改札まで行きたいのに、エスカレーターも階段も大行列で、なかなか前に進めないとか。
うんざりするような急な坂道を、子供がパーッと駆け上がっていってしまって、慌てて自分もペースアップして追いかけるとか。
なかなか進めないときはイライラ焦るし、無理やりスピードアップするときはぐったり疲れます。
会社に行けば上司やお客様の都合に合わせて動くことがほとんどでしょうし、帰宅すれば家族のために家事やら何やら、バタバタと走り回ることでしょう。
そんなあなたの努力のおかげで、会社や家庭は一見「スムーズに」回っているわけですが・・・
965-3 まずはあなた自身から
問題なのは、大人は社会に合わせるために自分のペースを無視することに慣れすぎてしまって、自分自身のペースを見失っていることです。
どのくらいのペースで歩けば居心地が良いのか?
どんなペースで仕事をすればはかどるのか?
何をどのくらい食べればちょうど良いのか?
などなど、すべて自分の身体の心地よさがあるのに、全部無視していたり、キャッチできなくなったり、している大人が大半なんですね。
大人自身がそうなっていると、子供のペースをキャッチすることも当然できません。
子供が自分のペースで動いていることを、「ぐずぐず遅い」「間に合わない」などと受け取りたくなってしまうわけです。
自分のペース、子供のペース、社会のペース。
どれも大切です。
全体がうまくいくように、ちょうどよく折り合いをつけていく必要があります。
どこで折り合いをつけるのか?
その答えはご家庭によってさまざまですが、答えを見つける第一歩は、
あなた自身が、あなたのペースを大切にすること
今週末はぜひ、あなた自身の居心地の良いペースを感じてみてください。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。