930-1 自分に支援員さんが必要かのアンケート
ある公立小学校では、全校児童を対象に「自分に支援員さんが必要か」というアンケートを取っているそうです。
こちらの学校の支援員さんとは、生活支援という立ち位置で、通常級の授業に支援に入る大人のことです(学習指導は行わないことになっている)。
支援員、アシスタントティーチャーなど、名称は学校によってさまざまですが、こうした立場の大人がサポートに入ることは多くの学校で行われています。
ほとんどの学校では、「大人の側から見て」支援が必要だろうと思われる児童に支援者を入れることがベーシックな対応になっています。
冒頭の公立小学校のように、子供たち本人に希望を聞くという対応は、とても素晴らしいと思いました。
930-2 高学年の子ほど支援員さんを求めている
もちろん、本人の希望だけで決めるのではなく、教員から見た状況、学校の事情、保護者の意向など、さまざまな要素があって支援者の手配が決定するわけですが、
「自分が困っていることを訴える手軽なチャンスが、身近に存在する」という環境は、子供たちの安心感にとっては非常に大きいだろうと思います。
ちなみに、子供たちのアンケート結果は、「自分にはいらない」という子もいれば、「絶対来てほしい」という子もいるということですが、1年生が一番「来てほしい」の割合が低く、高学年ほど高くなるのだそうです。
高学年の子供たちが支援員さんに来てほしい理由は、「学習が難しい」が一番なのだとか。
自分がわからないことを授業中には言えないという気持ちがあるようです。
支援員さんが直接指導できるわけではありませんが(少なくとも建前上は)、そばにいてくれて、ちょっと声をかけてサポートしてくれるだけで、子供たちの心はとても楽になり、安心する、ということでした。
930-3 必要な助けを自分で選択するチャンスがある
自分に必要な助けを自分で選択できること。
困っているときに助けてくれる大人が身近にいると感じられること。
こうした環境があるのは本当にありがたいことですね。
学校ごとにリソースも人も環境も違いますから、すべての学校が気軽に採用できる支援策ではないとは思いますが、子供たちを見守る大人の一人として、勇気づけられる実践例でした。
本日は以上です。
次回の配信は7/24(月)です。
それでは、また。
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