916-1 自分の日々の言動が示すもの
人は誰でも、自分が大切にしたいものを大切にして生きています。
その「大切にしたいもの」とは、頭で考えたお題目ではなくて、自分自身の日常生活の中で実際に自分が行っている言動のことです。
ここがちょっと難しくて、頭で願っていることとは真逆の状態像を「大切にする」と選択してしまっていることも珍しくありません。
たとえば、誰かに褒められたり、持ち上げられたりすると、「いえいえ、そんな、私なんて・・・」と謙遜する方がいらっしゃいます。
それが本心なのか、社会的な建前として言っているのかは別として、とにかく口では否定する。
褒められた自分を否定して、「自分はそんな価値のある者ではありません」と宣言しているわけです。
このとき、この方が大切にしているのは「自分は価値がないという定義」です。
この方は、「 “自分は褒められる価値がない” という状態像を大切にして生きている」ということになるのです。
おわかりでしょうか。
916-2 ヒネクレ者だった自分
日本には謙譲の美徳の精神が根付いており、褒め言葉を真正面から受け取ることに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実を言うと、わたしもそうでした。
小さい頃のわたしは、
ヒネクレ者で/素直さが圧倒的に不足している上に/自分に自信がないから/承認欲求のカタマリ
こんなやつでした。
こういうタイプの人はどんな人かというと(当社比)、褒められたくて仕方ないくせに、褒められても素直に受け取れないのです(当社比ですよ)。
一度でも褒めてもらえたら、もっともっと褒めてほしくて、だから一旦否定します。
否定すれば、「そんなことないよ、すごいよ」と追加で褒めてもらえるからです。
そんなヒネクレたことばかりしていたら、あるとき母親から「そんな言い方をするな。鼻につく」と、いかにも不愉快そうにたしなめられました。
それ以来、褒められること、自慢すること、自分をアピールすることに、強い抵抗を感じるようになりました。
916-3 無邪気な子供の笑顔に教わったこと
それから数十年が過ぎ、いつしかわたし自身も母親になりました。
あるとき、子供のことをとても愛しく感じて、「あなたは本当にかわいいね」と心の底から伝えたことがありました。
そのとき、子供はニコニコ笑いながら「うん!」と答えました。
その無邪気な「うん!」が、わたしのくすぶった胸の中に、まるで一筋の光のように、パッと飛び込んできたのです。
こんなふうに答えてもいいんだ。
こんなふうに褒め言葉を受け取っても、誰にも嫌われないんだ。
衝撃でした。。
それで初めてわかったのですが、心からの褒め言葉をまっすぐ受け取ってもらえると、言った側も、こんなにも嬉しいんですね。
で、それをきっかけに、自分の言動を改めることになったのですが、長くなりましたので続きは次回に。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
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