895-1 理解しがたい言動をとる子
大人の目から見ると、ちょっと理解しがたい言動をとる子がいます。
「ちゃんとしなさい」「そんなことをしたらダメでしょ」といくら叱っても、まったく行動が改善されない子供たちです。
ADHD傾向の子だと、こんな感じが多いかもしれませんね。
注意がすぐに散る、ぼーっとしている、じっとしていられない、すぐにお友達に手足が出る、相手の話を聞けない、など
LD傾向の子だとこんな感じかもしれません。
ものの左右がわからない、特定の科目に極端な苦手がある、字がとてもきたない、音読ができない、ボタンや靴紐が苦手、メモが取れない、など
自閉傾向の子はこんなふうかもしれません。
目が合わない、人と関わりたがらない、指さしをしない、自分ルールに執着する、突然激しく泣き出したり暴れたりする、など
895-2 この子にとってはそういう世界なのです
こうした行動の背景にはすべて、なんらかの理由があります。
その理由のすべてを本人以外の人が理解することは難しいかもしれません。
そんな中で、周囲の大人にできることは、
この子にとっては世界がそういうふうに見えているのだ
と思ってみることです。
895-3 わかろうとするまなざし
この子にとっては世界はそういうもので、身体がどうしてもそのように動いてしまうのだ、と了解してあげるだけで、大人も子供もふっと楽になります。
それぞれの障害特性に応じた望ましい関わり方の例は、わかりやすい書籍などがたくさん出ています。
相談できる専門家もどんどん増えています。
さてそこで、どんな支援をするにしても、その土台になるのは、「この子の世界」を大人たちがそういうものとして受け取ってあげること、相手をわかろうとするまなざし、これに尽きると思います。
大人たちがそんなまなざしを持ち合うだけで、育児療育でつらい思いをする親御さんはぐっと少なくなると思っています。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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