854-1 報道される人とそうでない人
先日、音楽家の坂本龍一さんが亡くなられたという報道がありました。
わたしは学生時代に音楽サークルに入っていて、周囲には坂本さんを尊敬していたり、影響を受けたりしていた人たちが多かったので、サークル仲間たちが彼を追悼する文章などをSNSに投稿しているのを多く目にしました。
世界中では坂本龍一さん以外にも多くの方が亡くなっているけれど、パブリックに報道されるほど世間の人が関心を寄せる「死」は少ないですね。
関心の寄せられる「死」が重くてすごくて偉くて、関心を呼ばない「死」がそれと比べたら軽くてすごくなくてどうでもいい、なんてことはないはずです。
でも実際には、たとえば家族が亡くなったらとても辛かったり、著名人が亡くなったら強く意識に上ったりする一方で、自分の知らない世界のどこかで亡くなったどなたかのことは知るすべもなく時間が流れていきます。
854-2 濃淡
何事も、自分にとっての濃淡があります。
人の身体でも、爪を切っても死なないけれど、大動脈を切ったら死んでしまうから、やっぱり物事に濃淡があるのは自然なことなんだろうと思っています。
別に、世界中の人の生命に関心を寄せましょうと言いたいわけではありません。
そういう人ももちろんおられるだろうけれど、わたしはそれを選択しません(少なくとも今のところは)。
わたしは自分の知っている人に関心が向くタイプで、世界中を博愛で包むタイプではないようなので。
でも、だからこそ、自分が知っている人、ご縁を持った人には、その人が健やかであってほしいと願うし、その人に元気がなかったら心が痛みます。
854-3 気にかけ合っている人たち同士なら
みんな、自分のできる範囲で、お互いを気にかけ合いながら生きているんだと思います。
心の深いところが傷ついたり、心が弾んで嬉しくてこの気持ちを伝えたい!と思ったりしたら、ぜひ皆さんそれぞれの身近な方にそれをシェアしてさしあげてください。
気にかけ合っている人たち同士なら、そんなシェアが何より大切だと思います。
どうしても辛いことがあったら、本気で助けを求めてみてもいいと思います。
気にかけ合っている人たち同士なら、きっと助け合えると思います。
今日はちょっと漠然とした文章になりました。
必要な方に何かのメッセージが届けばいいなと祈りつつ。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。