821-1 親御さんたちが口々に・・・
先日、小学生のお子さんを持つ親御さんの会に参加したときのことです。
司会の方が「この一年でお子さんの成長したところを教えてください」と言われました。
親御さんたちは口々に「成長したところなんかない」とおっしゃいました。
そんなことないでしょう、子供たちは必ず成長してますよ、と司会の方が励ましても、やはり親御さんたちは「うちの子が成長しているとは思えない」「何も変わらない」とおっしゃるのでした。
821-2 定義に当てはめる目盛りの存在
我が子に成長したところなんかない、と感じるのは、「成長」という定義に当てはめている目盛りが大きいからではないかと思います。
- 赤ちゃんが歩けるようになった
- 一人でお留守番ができるようになった
- 身長が大きく伸びた
- 漢字が書けるようになった
- 受験で志望校に合格した
などなど、大きくて目立つ出来事を「成長」としてキャッチしていて、これほど大きくない出来事は「成長」という概念の目盛りからはこぼれ落ちてしまっているのではないでしょうか。
子供たちは、必ず、日々 “成長” しています。
成長といってピンと来なければ、「変化」といってみてはどうでしょう。
821-3 子供を見る目盛りは自分を見る目盛り
小さな変化をキャッチしようとすると、きっとたくさんのことが感じられます。
大人が子供たちの「成長」を感じ取れないとき、その大人が自分自身に向ける目線も同じくらい大きな目盛りになっているはずです。
そんなときの大人は、毎日変わらない、何の成長もない日々を送っている(と感じている)のかもしれません。
「変化」というキーワードで子供や大人自身の生活を見直してみると、実は生活のあちこちに新鮮な喜びや新しい発見が眠っていることに気づかれるかもしれませんよ。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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