814-1 在宅勤務と育児の両立
こんなご相談がありました。
在宅勤務中に仕事をしながら子供を見ていたら、、、というお話です。
子供がまだ小さいのですが自分も仕事があり、一日ビデオを見せるような形になってしまいました。
ちょっと反省です。
子育てはなかなか難しいですね。
悩むことが多いです。
お子さんの年齢・性格やお仕事の内容にもよるでしょうが、仕事に集中しながら小さい子の面倒を見るのはまず無理だと思います。
連日のようにビデオを見せ続ける状況なら、少し手立てを考えたい気もしますが、どうしようもない日はビデオに助けてもらうことがあってもいいと思っています。
今日はビデオを見ていてもらったなら、明日は少し大人との関わりを増やす、といった調子で、1週間くらいで帳尻を合わせることができれば良いのではないでしょうか。
814-2 家庭での、それぞれの役割分担
ところで、今回のご相談にはちょっと驚いたことがありました。
ご相談者様がお父さんだったのです。
驚いたなどと言っている時点で自分の中の社会ロール設定やジェンダー感が浮き上がりますが、当方にこうしたご相談をお寄せくださるのはほぼいつも女性なので、男性からのご相談にはやはり「おっ」という感覚はありました。
ただこれは、三輪堂にとって珍しかったというだけで、実際にはそれぞれのご家庭で、男性も女性もそれぞれの役割を果たしながら、育児や家事や仕事や、もろもろの日常を遂行されているものと思います。
最近も「リスキリング」に関連してちょっとした騒動がありましたが、性別による育児の役割分担、育児後の社会復帰、もっとこうするべき、ああするべき、といった「べき」の議論は、わたしはどうでもいいと思っています。
(どうでもいいというか、わたし風情がどうこうできる分野ではないというか。完全に自分の手に余るので、もっとこうした方面に向いている方に考えていただくほうがいいなと。)
814-3 「べき」で悩むよりも
「こうありたい」「こうあるべき」も大切な観点ですが、同じくらいかあるいはもっと大事なのは、「いま実際にご家族がどんな形で育児をされているのか」の現在地です。
人間が行動するときは、たとえどこに向かうにせよ、いま自分が立っているところからまず一歩を踏み出すことしかできませんから。
「べき」で悩みすぎるよりは、現状を正確にとらえ直すほうが、実りが多いようにも思います。
国家が発信する社会課題であれ、一家庭のビデオ育児の悩みであれ、物事が動く・動かしていくという点では同じです。
向かっていきたい理想も大切にしつつ、まずは現状を認識するところからスタートする。
一歩ずつ動いていけば、状況もじわじわと変わっていきます。
動いた先で、また現在地を確認して、また一歩動く。
何事も、この繰り返しですね。
本日は以上です。
次回の配信は2/13(月)です。
それでは、また。
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