813-1 学校に行ったり休んだりを”ふわっと”繰り返す子
学校に行ったり休んだりを繰り返している子がいます。
この子たちには、発達上の苦手さがある、勉強が極端に不得意、交友関係に課題があるといったような、ある意味わかりやすい原因があるわけではありません。
表面上は何事もなく過ごせていて、学校に行けば行ったで楽しく過ごせているのですが、ちょこちょこ休むことがあるのです。
長期休暇明け、試験前、気候の変化など、多くの子がなんとなく気が重くなるような時に限って休むわけでもありません。
時期や登校間隔に規則性があるわけでもなく、なんというか、もっとふわっとした感じで休んでいるのですね。
813-2 人も社会も柔軟になってきた
最近はこういう子が目立つように感じます。
おそらく、かつてもこういう子はいたのでしょうが、みんなもっと無理をして、頑張って学校に行っていたのかもしれないな、と思います。
ひと昔前は、皆勤賞を目指したり、企業に勤めたら最低3年は頑張れと言われたりして、勤勉に物事を続けることが良いこととみなされる風潮がありました。
最近では、社会がだいぶ柔らかくなりました。
休むことを社会が受け入れるようになってきました。
時代が柔軟になり、人は自由に立ち位置を変えることができるようになっています。
自分のいるべき場所を一か所に決めて居着く必要はないということでしょう。
813-3 自分の軸
家で休んでいる子たちを大人から見ると、何もしていなくて大丈夫なのかと不安になったり、ゲームばかりして怠けていると感じられたり、するかもしれません。
でも、おそらく、その子たちにとってはその時間が必要なのだと思います。
学校は素晴らしい存在だとわたしは思います。
知識、学び、先生、友達、居場所などなど、得られるものがたくさんあります。
でも、学校がすべてでもありません。
学校で得られるものは、必要ならいくらでも他の場所で手に入ります。
大切なのは、何をどのように探し、集め、どのように活用し行動するか、という自分の軸です。
大人にできることは、学校に行くことを強いることではなく、子供たちが自分自身の軸を育むための手助けをすることです。
この部分の大切さがますます強まっているなと思います。
本日は以上です。
それでは、また。
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