〇〇したほうが良い、しないほうが良い
療育においては、保護者の心得として、○○したほうが良い、○○しないほうが良い、という言い方がよくされます。
たとえば、「どうしてアンタはいつもそうなの!」という叱り方は、わりとよく聞かれる表現です(実際、こんなふうに叱られた経験がおありの方もいらっしゃるのでは。)。
ところがこの表現は、言葉を厳密に受け取る特徴のあるお子さんに対しては、単なる質問として聞こえ、叱責や注意の言葉とは受け取られないことがあります。
ですから、きちんと指導をしたい場合は、「○○せず、□□しなさい」と声かけをする必要があるわけです。
咄嗟に出てしまったら
その点を理解されている親御さんは、ご自分の言葉づかいにいつも気を使っておられます。
ただ、どうしても腹が立った時など、咄嗟に、言ってはいけないとわかっている言い方でお子さんを叱ってしまうこともあると思います。
そのことで悩まれる保護者が多いのですが、瞬間的に言葉が出てしまったなら、それ以上気にする必要はないと考えています。
保護者の精神衛生上、言いたいことを我慢し続けるのはよくありませんし、お子さんにとっても、家庭内のストレスを減らしすぎるのはよくありません。
家庭内の環境が居心地良く整いすぎると、外の世界の高いストレスに対応しづらくなる可能性もあります。
失敗しても軌道修正すればOK!
「どうしてアンタはいつもそうなの!」のあと、保護者のうっぷんを晴らすような形でクドクドと叱り続けるのは、できれば避けていただきたいですが、
一呼吸おいてご自身のお気持ちを落ち着かせてから、冷静な態度で「○○はよくないのでやめてね。かわりに□□してね」と教えてあげていただければ、十分以上に素晴らしい対応だと思います。
何もかも完璧にできることを目指すのではなく、失敗しても上手に軌道修正しながら過ごしていくのが、長い育児人生を穏やかに進んでいくカギです。
何かあってもお一人で悩まれず、身近な方に相談されるなどして、ご自分のお気持ちにゆとりを持たせてあげてくださいね。
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育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
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