795-1 集団の穏やかさを保つアプローチ
前回はこんな記事を書きました。
ケンカの火種になりがちなキーパーソン、A君とB君のキャラクターを想定し、彼らと彼らが所属する集団が穏やかさを保つためのアプローチをご紹介しています。
前回は二つの考え方をご紹介しました(ご関心がおありの方はぜひ前回のブログも併せてご覧ください!)。
今回はその続きです。
集団の穏やかさを保つアプローチとして大切な考え方の一つが、A君とB君の所属する集団全体に、穏やかさを生み出す力を高めていくことです。
795-2 穏やかさを生み出す空気感の一例
たとえば、、、
- 良い言動に「ありがとう」「それいいね!」と肯定の言葉をかける
- 乱れかけた気持ちに「まあまあ」「別にいいじゃん」となだめる
- 自分とは違う意見に「そういう考え方もあるんだ」「面白いね」と受け入れる
などなど。
大人が率先して声かけするのと同時に、子供たちからも行動を引き出し、最終的にはこうした行動を子供たち自身が自然にできるように練習していきます(具体的な練習方法はまた機会があればご紹介いたします)。
これは子供たち全員にとって非常に重要な力です。
自分とは違う意見を寛容に受け止め、多少のブレにも動じることなく吸収できる力は、社会を生き抜く人間力そのものです(大人でも、これが十分にできる人は意外と少なかったりしますね)。
実際、ある集団では、こうした環境が整っていった結果、
A君が何か言う、B君がやり返す、周囲の子がなだめる、A君とB君が「これ以上言うとイエローカードになりそうだから」とボソッとつぶやいて終わり、
という程度で騒ぎがおさまるようになっていきました。
795-3 揺れを吸収できる遊びを持つ
A君とB君の片道のやり合いはいまだにあるものの、往復せずに済んでいることを考えれば全く問題なし、大進歩だと思います。
誰も何も言わず、一切の騒ぎの芽もなく集団がまとまることを目指すのは現実的ではありません。
大切なのは、揺れを吸収できる「遊び」を一人ひとりが身に備えることです。
その遊び、余裕、ゆとりがあれば、子供たちは皆それぞれ、この先の人生に起きるさまざまな出来事に対応できるようになるでしょう。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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