728-1 パニックへのアプローチの一例
発達段階が幼かったり、感覚刺激に弱かったりするお子さんは、周囲の情報を適切に処理しきれず、大声で泣きわめいたり、パニックを起こしたりすることがあります。
パニックで大騒ぎしている間は、大人が何を言っても耳に入りません。
逆に大人の声が刺激になって、ますます騒ぎが加速する可能性もあります。
こうした時には、できる限り安全な場所に移動して、パニックが落ち着くまで静かに見守りましょう。
パニックの原因になったものを遠ざけたり、気持ちの落ち着きをもたらしてくれるものを提供したりすることで、早く落ち着けることもあります。
728-2 大人は常に冷静に
子供のパニックは大人に伝染しやすいものですが、子供がパニックになったからといって、大人までつられてパニックにならなくても大丈夫。
周囲の目線が気になるかもしれませんが、そこはぜひ、気をしっかり持ってください。
お子さんを育んでいるのはあなたで、よその人ではありませんから。
それに、案外周りの人も、内心では応援してくれていることだってあったりします。
パニックが落ち着いてから、まずは気持ちを切り替えられたことを褒め、感覚や感情の波を乗り越えた努力を承認してあげましょう。
728-3 何かを伝えるのは落ち着いているときに
可能ならば、お子さんが落ち着いているときに、お子さんにとってわかりやすい伝え方で、してはいけないこと、どうすればよかったか、などを穏やかに、簡潔に説明しましょう。
ただし、感覚的に苦手な刺激には耐えることが難しいものです。
この場合「騒いではいけない」という指導はお子さんに無理を強いることになります。
ご本人にとって刺激が和らぐような道具やアプローチを工夫しましょう。
時系列を理解できるお子さんには、「起こり得ること」を想定するワークもお勧めです。
長くなりましたので、続きは次回に。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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