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ものの持ち主の区別をつけることが思いやりの育みにつながる

目次

727-1 自分のものと、自分以外の誰かのもの

ものには、自分のものと、自分以外の誰かのもの、この2種類があります。

園や学校でも、ロッカー、下駄箱、机など、自分の占有スペースが明確にされている場所が数多くあると思います。

たとえば他人のロッカーに入っているものに勝手に触ることはルール違反ですね。

こうして目に見える・手で触れる「もの」の持ち主の区別をつけることは、目に見えない・手で触れない「もの」、たとえば「考え」「気持ち」といったものの区別をつけることにもつながっていきます。

ものの持ち主の区別がつかない子は、考えや気持ちが人によって違うこともなかなか理解できません。

目に見えるものより、目に見えないものを扱うほうが、数段難しいからです。

小さいうちから、自他の持ち物を明確にして、自分のものを大切に管理することを伝えていきましょう。

727-2 ものの持ち主の区別をつける手立ての一例

自分のものを自分で持つ

登園バッグなどを親御さんが持ってあげている場合もよくありますが、できればご本人に持っていただくと良いですね。
適度な重さのリュックサックを背負って歩くことは、体幹を鍛えることにもなります。
ただし、荷物の重さが過剰な負担になっている、登園自体が負担になっているため負荷を減らしている、といった場合はまた別の話です。

自分の持ち物、自分の範囲を明確にする

自分専用のものを用意する、ランチョンマットを敷く、プレイマットで遊びスペースを区切る、タンスの引き出しを分ける、おかずは大皿ではなく自分専用の食器に盛る、など。
自分のスペースが明確になることで集中しやすくなるメリットもあります。

人のものを勝手に使わせない

先生の机の上のものを勝手に見ない、親御さんのスマホを勝手にいじらない、食事やおやつを勝手に取らない、など。
親御さんのカバンの中に勝手に手を突っ込んで好きなようにいじり回す子もいます。
親御さんのほうも気にしておられない場合もありますが、将来のことを考えると、一定の線引きは必要になりますね。

人のものを使うときは許可を取ってから

「かして」と言いながらもう取ってしまっている子もいます。
「かして」と尋ねて、さらに相手から許可をもらって初めて触る、という段階を丁寧に伝えてあげましょう。

自分のものも人に(勝手に)使わせない

誰かが自分のものを持っていっても全く気にしない子、本当は貸したくないけれどもうまく言えずに人に使われてしまう子など、いろいろな子がいます。
所有物を過剰に抱え込む必要はありませんが、自分のものに対する所有権を適切に主張し守れるように、大人が適宜サポートしてあげましょう。

など、など。

727-3 自他の「範囲」が見えてくる

自分のものを大切に管理することを通して、自他の「範囲」がつかめてきます。

「範囲」はやがて、具体的なものの世界から抽象的な感覚の世界にも広がり、他者への思いやり、相手に合わせること、気持ちを想像すること、といった心の働きを支えてくれます。

すぐに身に着くものではありませんから、日常生活で少しずつ積み重ねながら育んでいけると良いですね(^ ^)


本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。

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この記事を書いた人

楽しい療育の三輪堂 主宰

身体の原理原則で、育児も人生ももっと面白く。

ふとしたきっかけでゼロから独学で療育を学び、療育の知恵はあらゆる人に当てはまる人生の知恵であると確信。従来の療育知識に整体・武学体術・エッセンシャルオイル等を取り入れ、身体の原理原則にもとづいて無理なく心身を活かす道を提案中。日常生活のすべてが学びになり、よりよく生きるヒントに変わる生き方を実践しています。

活動フィールドは、情報発信・執筆・オンライン療育相談・身体と心のつながりを深めるセミナー・エッセンシャルオイルと整体を組み合わせたケア・志を発信する媒体作成など。

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