713-1 集団を支えているのは
集団生活では、「目立つ子」が良くも悪くも大人の注目を集めやすいものです。
活動中に立ち歩く、友達とトラブルを起こす、集団行動に参加できないなど、言動が激しく目につく子が話題になることが多く、おとなしい子についてのご相談はあまりありません。
ところで、集団の雰囲気を下支えしているのは、そうしたおとなしい子たちです。
おとなしい子たちがおとなしく過ごしているから集団が成立しているといっても過言ではありません。
713-2 言わないだけ
大人はどうしても、目立つ子を指導することにエネルギーを割きがちです。
そうして目立つ子の指導ができるのは、おとなしい子たちが静かに待ってくれているからだということを忘れないようにしたいものです。
おとなしい子たちは静かで目立たないけれど、だからといって言いたいことがないわけではありません。
言わないだけです。
淡々と過ごしているように見えるおとなしい子たちも、もしかしたら静かに困っているかもしれません。
言うチャンスをつかめずにいるのかもしれません。
言うことを諦めているのかもしれません。
713-3 目立つところも、目立たないところも
困ったときに助けを求める力も身につけてもらいたいものではありますが、いきなり「もっと気持ちを表現しましょう」などと伝えても無理があります。
その前の一番大事な土台として、まず、子供たち一人ひとりに、あなたがそこにいるだけでわたしは嬉しい、という大人の思いを伝えてあげたいですね。
大人がいつも自分を見守ってくれていると感じられることが、子供たちの安心を育みます。
困ったときに(あの人に話してみようかな)と思えるのは、その安心があるからです。
目立つところが目立つのは、その後ろに目立たないところが隠れているからです。
目につくところだけでなく、目につかないところも見える大人でありたいものだなと思います。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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