671-1 片付けができない子供にイライラする
今回は、「片付け」のご相談をご紹介します。
子供に片付けろと言っても全く片付けないので、とてもイライラする。
散らかっていると親のほうが気が散るので、結局いつも自分が片付けてしまう。
子供はそれを見透かして、わざと片付けずにいるのではないかと思うこともある。
子供が片付けられないのは親の生活態度の問題だ、と聞いたこともあり、自分の責任なのかと落ち込む。
片付けるとは、実に不思議な日常動作だなと思います。
できるだけ合理的に片付けろという人もいれば、とにかくモノを捨てろという人もいれば、散らかっているほうが発想が広がるから何でも目につくところに置いておけという人もいます。
「死んでも床にモノを置かない」という刺激的なタイトルで本まで書く人もいます。
だとするとわたしなど、何度死んでいなければならないことかと思います(^ ^;)
671-2 イライラするときは居心地の良さを優先しては
結局、自分の居心地が良ければ何でもいいんじゃないかな? というのが今のところのわたしの結論です。
(片付け理論を発信している人には怒られるかもしれませんが)
確かに、親が散らかしていると子供も片付けられないと指摘する先生はいらっしゃいますね。
ただそれは、一般的な生活空間を保てないほどの散らかしようだったり、そもそも基本的な生活態度が整っていなかったりする場合の話も含まれています。
お母さんは割とざっくばらんだけれど、高校生のお嬢さんはびっくりするぐらいキチント屋さん、というご家庭も知っています。
片付けを親の生活態度だけの問題とするのは少々乱暴な気もしますね。
特に小さいお子さんがいるご家庭では、基本的にモノは片付かない、散らかっていても仕方ない、と思っておくぐらいのほうがいいんじゃないかなと思っています。
片付けが苦手なお子さんには、ほとんどを大人が片づけておいて、最後の1~2個を子供さんに片付けてもらって、「片付いたね!」と喜び合ってお片付け完了、という形をお勧めしています。
大人も気が楽ですし、子供も片付けの達成感を味わうことができます。
671-3 お片付けも遊びにしよう
こんな遊びを通してお片付けをするのも楽しいですよ。
- 二人で紙コップや紙皿を持ち、片付けるものを挟む
- 協力しながら運んで、片付けるべき場所(おもちゃ箱など)に入れる
小さなものは紙コップの底面で、大きなものは紙コップの口の側で挟むなど、対象に合わせて道具を工夫してみましょう。
紙皿は、手の圧をかけ続ける必要があったり、挟んだものが落ちやすかったりと、意外と扱いが難しいところがあります。
お子さんの手の使い方や挟むものの種類によって微調整してあげてください。
対象が尖っていないものなら、風船で挟むのもお勧めです。
ゴムで滑りにくいですし、風船の形が柔軟に変化するので、不器用さんでも扱いやすいと思います。
手や身体をうまく使う練習にはもちろん、相手とタイミングを合わせて自分をコントロールする練習にもなりますので、集団行動が苦手なお子さんにもお勧めです。
親子・きょうだいで、ぜひ遊んでみてくださいね。
大人同士でやっても意外と楽しめますよ!(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
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