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不器用・感覚過敏・感覚鈍麻が気になる子に。手の感覚を育む遊び

目次

633-1 発達のために必要な遊び=ご本人が楽しむ遊び

前回はこういう記事を書きました。


手の動きの発達には順番があります。
手の働きを育むためには、お子さんの手の発達段階に合わせた働きかけを行うことが大切です。

今回から、各段階のお子さんに向けて、手の発達を促す遊びをご紹介していきます。

お子さんの発達段階が今どのあたりなのかがわからない場合は、お子さんが楽しめる遊びをピックアップしていただければOKです。
6の段階にいる子が1の遊びをして悪いということはありませんので。
(6の段階、1の段階とは何か? ということについては、前回の記事をご参照ください。)

逆に、お子さんがやりたがらない遊びがあったら、機能的にまだその段階は無理があるということかもしれません。
その場合は、それより前の段階の遊びを多めに取り入れていけば、自然と発達が促されることと思います。

633-2 感覚を育む遊び

今日は「1.感覚を育む」段階にあるお子さん向けに、遊びながら感覚を育む関わりについてご紹介します。

この段階でのポイントは、とにかくさまざまな感触のものに触れること。
そして苦手な感触は無理強いしないことです。

室内で遊ぶなら

  • フィンガーペイント
  • スライム
  • 石鹸の泡
  • 泡風呂(泡が立つ入浴剤で浴槽を泡でいっぱいにして遊ぶ)
  • 室内遊び用の砂(商品名はキネティックサンドなど。特殊な加工でサラサラこぼしたり粘土のように成型したりできる)
  • 豆やマカロニなどの乾物
  • ビーズ
  • 破った新聞紙
  • ボールプール

    などなど。

屋外で遊ぶなら

  • 砂利
  • 芝生
  • 枯れ葉
  • 木の実
  • 水場

    などなど。

633-3 感覚を育む遊び 2

・感触の異なるものを組み合わせて変化をつけてあげましょう。

・深い容器に乾物やビーズを入れて腕まで沈めると心地よい圧迫感を味わえます。
皮膚表面だけでなく奥にある組織を刺激できます。

・ひたすら砂を指の間から落とす、紙を握り続けるなど、何度も同じことを繰り返す子もいます。
差し支えなければご本人が満足するまでできるだけその感触を堪能させてあげましょう。
(こだわりや切り替えの難しさにつながりそうな場合は別の練習が必要になります)

・感覚を受け取ろうとして、力いっぱい握る、踏みつけるなど、ものの扱いが雑になることがあります。
壊れにくいもの、壊れても良いもので思い切り遊んでください。

・ベタベタ・ヌルヌル系の手触りや、洋服が濡れる・汚れる活動は、苦手な子が多いです。
本人が手を洗いたがったらすぐ洗わせてあげてください。

・最初から手で触るのではなく、道具で触るところから入ると遊びやすい子もいます。
たとえばフィンガーペイントなら、筆、スタンプ、ペンキ塗り用ローラーなど。
筆で大人の手に絵具を塗るなど、自分ではなく他人の手に色をつけてみると警戒心が薄れることもあります。
遊びに夢中になると手が汚れても気にならなくなってくることもよくありますので、まずはご本人が楽しめるところからスタートしましょう。

・水を使う場合は温度にも変化をつけてみましょう。
ぬるいお湯は沈静方向に、冷たい水は覚醒方向に身体が働きます。


本日は以上です。
明日は「2.土台を育む」遊びについてご紹介します。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。

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この記事を書いた人

楽しい療育の三輪堂 主宰

身体の原理原則で、育児も人生ももっと面白く。

ふとしたきっかけでゼロから独学で療育を学び、療育の知恵はあらゆる人に当てはまる人生の知恵であると確信。従来の療育知識に整体・武学体術・エッセンシャルオイル等を取り入れ、身体の原理原則にもとづいて無理なく心身を活かす道を提案中。日常生活のすべてが学びになり、よりよく生きるヒントに変わる生き方を実践しています。

活動フィールドは、情報発信・執筆・オンライン療育相談・身体と心のつながりを深めるセミナー・エッセンシャルオイルと整体を組み合わせたケア・志を発信する媒体作成など。

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