手先の細かい運動を支える!土台を育む遊びとお手伝い

目次

634-1 手先の運動を支える上肢の安定性

今回も、手の発達についてです。

前回は「感覚を育む」段階にあるお子さん向けの遊びや働きかけの注意点をご紹介しました。

今回は「2.土台を育む」遊びやお手伝いをご紹介します。

今ご覧になっている記事は、手の運動が育つステップを6つに分けて説明しているシリーズ記事の3回目です。
最初から読む場合はこちらから。

634-2 無理なく固定、安定的な出力

手先の細かい運動を支えるのは、土台となる手首・肘・肩の安定した動きです。

鉛筆で書くにも箸で食べるにも、指先が細かい作業をしている間、手を宙に浮かせてちょうど良い位置にキープする必要があります。
これを支えるのが上肢の安定性です。

上肢の安定性が低いと、その不安定さをカバーするために、道具を力いっぱい握ったり、どこかの筋肉に不必要な力みを作ったりしがちです。
この状態ではスムーズな手先の操作はできません。

手先を細かく動かせるようになる前に、上肢を「無理なく動かさずにいられる」力を育む必要があります。
これが「土台を育む」ということです。

ポイントは、瞬間的に強い力を出すのではなく、安定的に力を出し続けられるような働きかけを工夫することです。

※今回は触れませんが、上体を起こしておけない、着席姿勢を保てない、腰が不安定、など体幹部分に弱さがあるお子さんの場合、上肢の運動よりもさらに前の土台を安定して使えるようにする練習も必要です。

634-3 土台を育む遊び・お手伝い

手押し車

腕立て伏せの姿勢から、両足を大人が支え、子供が手を交互に動かして前進する遊びです。
手首を反らせた手のひらで自分の体重を支え、肩から手首までのちょうど良い緊張状態を維持する練習になります。
難しい場合は、四つん這いや高這いで進む遊びから入ると良いでしょう。

雑巾がけ・窓ふき

雑巾がけは手押し車と同じような力を使う練習になります。
窓ふきは、手を窓に向けて保ち続ける、手首を反らせて手を使う(書字のスキルの土台)、ちょうど良い力加減で窓に手を押しつけ続ける、といった練習ができます。

新聞紙を丸める

大きな紙を丸める動作が手や指全体に力を入れる練習になります。
丸めた後は、投げたり、たくさん作ってボールプールのように遊んだりするのも楽しいですね。
これも運動や感覚の発達を促してくれます。

調理

お勧めはクッキー作りです。
粉をこねる、めん棒で伸ばす、型で抜く、いずれの動作も生地の弾力に対して手先に力を入れる練習になります。
生姜や大根をすりおろす、レモンやオレンジをしぼり器でしぼる(押し付けながら回すので難易度やや高)といった動作も、安定的に力を入れ続ける練習に効果的です。


今回はごく当たり前な日常動作を中心に取り上げました。

これ以外にも、日常生活の動作の中でたくさん工夫できますので、ぜひご家庭に合わせてアレンジしてみてくださいね。


本日は以上です。
明日は「3.手指のイメージを育む」遊びについてご紹介します。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。

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この記事を書いた人

楽しい療育の三輪堂 主宰

身体の原理原則で、育児も人生ももっと面白く。

ふとしたきっかけでゼロから独学で療育を学び、療育の知恵はあらゆる人に当てはまる人生の知恵であると確信。従来の療育知識に整体・武学体術・エッセンシャルオイル等を取り入れ、身体の原理原則にもとづいて無理なく心身を活かす道を提案中。日常生活のすべてが学びになり、よりよく生きるヒントに変わる生き方を実践しています。

活動フィールドは、情報発信・執筆・オンライン療育相談・身体と心のつながりを深めるセミナー・エッセンシャルオイルと整体を組み合わせたケア・志を発信する媒体作成など。

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