602-1 ▼ 振り返り活動
前回、セルフアドボカシーについて書いたことからの流れで、「自分のことを自分でわかること」について書いてみます。
「自分のことを自分でわかる」とは、一生深め続けていくことなのだろうなあと思います。
多くの子供たちにとって、その最初の一歩になるのは、園や学校で活動や学課が終わるごとに行う「振り返り活動」ではないでしょうか。
~~がよくできたので◎、あまりできなかったので△、と記号で評価したり、感想を書いたり、先生やお友達と話し合ったりします。
こうした日常的な振り返りで自分を客観視することも、「自分のことを自分でわかること」=自己評価の土台につながっていきます。
602-2 ▼ 自己評価の難しさ
ところで、自分のことは自分が一番わからないものです。
大人でも、自分の気分や体調、他人の意見などによって、自己評価は簡単に左右されますよね。
まして小さな子供たちには、自己評価はなかなか難しい課題です。
振り返り活動でも、ほとんどの場合は本人の自由な判断基準で○△×をつけていたりします。
自分がそう思った、ということも大切な観点ではありますが、明確な判断基準のないまま自己評価を繰り返してもあまり意味がありません。
「~~が3回以上できたら◎」と回数で分けるといったように、具体的で誰でも同じ判断ができる明確な基準を設けたほうが良いでしょう。
602-3 ▼ 具体的な基準
具体的な基準で評価できると、妥当な自己評価に着地することができます。
また、「今回は何回できたから次は何回できるようにがんばってみよう」といったように、次の目標も立ちやすくなります。
この習慣は大人になってからもとても役に立ちます。
意外と大人も、曖昧な基準で自分を評価していることがあるものです。
時には、わたしたちが自分自身に向かって行っている「自己評価」について、一歩離れて振り返ってみてもいいかもしれませんね。
本日は以上です。
それでは、また。
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